Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

泡盛離れ

 沖縄は大好きで、何度も通っている。物価は安いし、特産のもの(島ラッキョウ等)も美味しい。最初のころは、泡盛も飲んでいた。「美味しんぼ」でも、古酒の良さは紹介されていたし、現地で飲めばうまいだろうと思っていたからだ。実は一人暮らしのころ、40度くらいの泡盛をウィスキー代わりに飲んでいたことはある。しかし、焼酎の方がおいしいように感じて、それ以来買っていなかった。
 
 何度か沖縄に通い、毎回違った泡盛を買って飲んだ。写真は、最後に買った泡盛とその時一緒に買ったお酒たちである。何度も「挑戦」したのは、どうしてもうまいと思えなかったからだ。封を開けて、まずストレートで飲む。なかなか続けて飲む気にはなれない。氷を入れたり、水で割る。それでも???。

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 結局、アセロラ・ハイビスカスティー・シークアーサーなどで割って残りを飲むことになった。だから1回の訪問では1種類の泡盛しか飲んでいない。最後に買ったこの龍泉というのも古酒で、りっぱな箱入り。残念ながら、結論は一緒だった。普及タイプの芋焼酎天孫降臨」に及ばない。まあ、泡盛は僕には合わないのだろうと思っていた。
 
 ところがこの夏2つの報道があり、なるほどと思った。ひとつは沖縄タイムスの「泡盛11年連続で出荷量減少」で、

 

 
 とある。もうひとつも沖縄タイムスの「沖縄から貧困がなくならない本当の理由(4)」で、沖縄の若者が好きなのは焼酎だが、沖縄の仲間と飲むときは泡盛を飲むという。とんがることを嫌う県民性が泡盛を選ばせていただけで、実は泡盛は美味しくないとあった。
 
 
 地元のものを優先するというのは、ある意味あたりまえのこと。しかし、より良いものを求めるのもまた当然である。ヒト・モノ・カネ+情報の流通が盛んになると、より良いものが世界に広がってゆく、これがグローバリゼーションだと何度も述べてきた。
 
 この記事の筆者は沖縄の閉鎖性が徐々に薄れてきたとして、その「変化」に期待を示している。僕はこれからも沖縄に通い、その「変化」を感じてみたいと思う。たぶん、泡盛は飲まないでしょうけどね。
 
<初出:2016.2>