ジュネーブは有名な街だが、人口そのものは20万人に満たない。ジュネーブ空港の一部はフランスの領土にかかっていると言っても、フランス側から多くの乗客が見込めるとも思えない。だから空港も大きくなく、大型機の運用は難かしいだろう。
今回のフライトは、チューリッヒ乗り継ぎでの往復である。帰りは小型機でチューリッヒまで行き、大型機に乗り換える。航空券だけは、最初にチェックインしたジェネーブ空港のカウンターでくれた。その時、チューリッヒ発の便の搭乗時間をちらりと見た。1630とある。あれ？出発時間は1300だったはずだが、と気づいたがミスプリントだろうと思っていた。
しかしチューリッヒに着いて乗り継ぎ便のゲート番号を探すと、「４時間遅れます」との表示。「ありゃ、ミスプリじゃなかったのね」と理解はしたが、どうにもならない。ゆっくり出国審査をしても、５時間ばかりの待ち時間になってしまった。まあいつぞやのように、真夜中に欠航が決まって途方に暮れるほどではなかったが。
幸いだったのは、チューリッヒ空港のファーストクラスラウンジを使えたこと。広々としていて、シャワールームや仮眠室もある。カウンターキッチンでは２～３人のシェフが、カレーやパスタ、サーモンステーキなどを目の前で作ってくれている。飲み物も充実、各種スピリッツにワイン、ビールも豊富である。
サーモンステーキをメインに、サラダ、パスタ、カナッペにフルーツまで持って来て、スイスビールでささやかなディナーにしました。時間はたっぷり、いい天気だし飛行機の離着陸でも見て過ごしますか。
＜初出：2017.12＞
