仕事で神戸港・ポートアイランドに行く機会があった。三宮までは何度かいったことがあり、そこから出てゆくポートライナーというモノレールを見送ったことはある。今回は羽田発の夜のフライトで神戸空港へ。モノレールは空港まで伸びていて便利なのだが、夜遅いこともあってタクシーでホテルへ向かう。
翌朝、ホテルの窓からは港が垣間見える。ポートアイランドを一周するモノレール路線もあり、高層ホテルからは、南にも東にも西にもモノレールの駅を見ることができる。どれも徒歩圏だし、ちょっと密集しすぎではないかとも思う。
ここは「ポートピア’81」という博覧会の舞台となったところで、泊まったホテルもそのころ建てられたのだろう。少し古さが目立ったが、朝食バイキングは立派で外国人客も多かった。例によって丹波米を美味しく食べられそうな和食メニューを選んで、一杯食べた。
仕事の会議場は泊まったホテルから徒歩5分と事務局に聞いていたが、実際は10分以上かかって到着。他の参加者も道に迷ったといっていたが、目的地は見えているのだがたどりつく道が分かりにくいからである。入ろうと思ったら、歩行者禁止と書いてあって遠回りを余儀なくされたりする。ちなみに左に見えるのが、モノレールの線路である。
このホテルはポートピア’81という博覧会の中心会場だったようで、周囲を睥睨するような立派な造りである。そういえばユーミンの歌の歌詞に「ポートピアも終われば、ただの夜に戻って」というのがあったな、と思いながら会場に入った。
仕事が終わって、帰路は新幹線を選んだ。ポートライナーというものに乗ってみようという思ったことも理由のひとつである。ポートピアホテル前からモノレールで10分、途中神戸港やポートアイランドに掛かる橋の眺めを楽しみながら、お馴染みの三宮駅に着いた。
ポートアイランドの昼間は絶景ともいえる街並みと港の風景なのだが、前夜到着した時は明かりが少なく寂しさを感じた。そう、「ただの夜」に戻ってしまうのかもしれませんね。
<初出:2017.3>