Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

グランビル・アイランド

 バンクーバー旧市街からフォールトクリークを隔てて対岸にあるのが、グランビルアイランド。もとは島だったようだが、今は南岸で陸地とつながっている。島の上を国道99号線が高架で走っていて、この道は空港からのタクシーで渡ったことを覚えている。

 

      f:id:nicky-akira:20190503143709p:plain

 
 この島、かつては化学プラントなど重工業地帯だったとものの本にある。しかし現在は再開発されて、地元の産品などを売るおしゃれなショップやレストランエリアに変貌した。ガイドブックには「一日遊べる島」と紹介されているが、観光客相手の施設であることは見えている。それでも一度は行っておかないとと思って出かけた。
 
 中心街からイエールタウンに行くのとは別の坂(ホーンビー街)を下りて行くと、ここにも船着き場がある。そこからグランビル・アイランドは指呼の距離だ。島の南端に着くバスより、ショップ街近くに渡れる渡し船「アクア・バス」が便利だ。
 
 チケット売り場は無く、小さな(多分20人乗りくらいだろう)船に乗り込むと、乗務員が切符を売りに来る。2人分往復を買って、$12なり。楕円形の船は器用に向きを変え、のろのろと対岸に向かってゆく。所要2~3分で島に着いた。

    f:id:nicky-akira:20190503143751p:plain

 
 海らしくカモメが舞っていて、ずうずうしくも観光客に食べ物をねだっているヤツもいる。もちろん、餌付けは禁止。商店街は観光客で混み合っているが、その国籍は雑多。イスラム教徒も、中国人も、インド人も入り乱れてお買い物である。
 
 カナダは農業国であるから、フルーツ、魚介、肉類、チーズ・ハムなどの加工食品もが並んでいる。特にこの時期、フルーツの豊富さには目を見張るほどだ。ファーマーズマーケットがあったが、ちょっと貧弱。レストランやビアホールもあるが、メニューをみると観光客目当ての匂いがして入る気はしない。
 
 ガイドブックの言うように「一日遊べる」わけではないのだが、この地方の特色を知るのに適当なところ。ビールの醸造所もあるそうですから、ここで生まれたビールも飲んでみることにしましょう。
 
<初出:2018.7>