バンクーバー中心街はほぼ正確にマス目状に整理された、歩きやすい街である。横軸の中心はグランビル島から伸びるグランビル通りだが、縦軸は主要施設や商業施設が集まるロジャース通リである。北西のスタンレーパークから南東のＢＣプレイス近くまで真っ直ぐ伸びている。
滞在中ほとんどは好天気、日差しは強いが気温は24度ほどと出歩くには最適である。今日はこの通りとその周辺を歩いてみよう。まず行ってみたのは、ほぼ中央に当るロブソン広場。ここだけロジャース通りの自動車通行が禁止されていて、非常に短い歩行者天国になっている。屋台も何件か出ていて、簡素なテーブルとイスもある。
ホコ天を見下ろしているのがバンクーバー美術館、かつては裁判所だったようでギリシア風の壮麗な建物である。自転車好きの市民だろうか、階段前に自転車を止めて一休みしている。そこから南東に向かうと、ノードストロームがあった。ホノルルでもお世話になった百貨店で、ここではスカイトレイン「バンクーバー・シティセンター駅」に地下で直結している。この路線は真っ直ぐ空港まで伸びていることもあり、ここが事実上の中央駅。
その先には、韓国系のスーパーマーケット「Ｈマート」や高級スーパー「ＩＧＡ」がある。Ｈマートは韓国系「ハナ銀行」の店舗の２階にある。「Ｈ」って「ハナ」の意味だろうか？
軽食のお店が目立ち、東洋系が多いような気がした。カレー、焼き肉、寿司、ヌードルなどに混じって「ＪＡＰＡＤＯＧ」という、意味不明な看板もある。 別のところで屋台でも見かけたが、ＷＡＧＹＵを使ったホットドッグなのだという。もちろん･･･食べなかった。
さらに進むと非常にユニークな形（楕円形）の建物に遭遇した。中央図書館なのだそう。ただでさえ風の強い日だったのだが、この建物周りのビル風は半端じゃなかった。まさに「風が廻っている」感じでした。
＜初出：2018.7＞
