久しぶりに名古屋へ行った。名古屋近郊の街に住んでいたころは、ド真ん中の繁華街と言えば栄（もしくは栄町）である。また名古屋市のシンボルと言えば、名古屋城と並んで栄の久屋大通りにあるテレビ塔。東京タワーより古いのが、名古屋人の誇りだとと言う。
テレビ塔の南側は昔から公園として整備されていたが、いつのころからか大改修されて今の姿になっている。写真の手前のところが、セントラルパークの「もちの木広場」である。緑地であるが、その地下は広い商店街になっている。名古屋の地下街はここだけでなく、大規模なものが多い。東京から名古屋のある大学に赴任した教授は、
「東京や大阪は、地上の道を大勢の人が歩いている。それに比べて名古屋では人は地下に逼塞している。だから名古屋は発展しない」
と批判していた。しかし冬は寒く、夏は蒸し暑い名古屋の地では、地下街の有用性は高い。セントラルパーク地下4には市営地下鉄のほか、私鉄の名古屋鉄道瀬戸線が乗り入れている。周辺は巨大なバスセンターであり、交通の要衝である。
写真の中央に見える薄茶色の建物は愛知県美術館、昔もこの場所にあり再開発にあたって建て替えられた。写真を撮ったこのお店、「たての街」という飲食店が沢山入ったビルで、昔もよく食事に来ていた。ただこの最上階の和食料理店は、新しい店のようで初めて。
ずいぶん日が長くなって、ちょっと早めの夕食をと連れてきてもらったのだが、まだ明るい。ホタルイカの前菜に始まり、地元の日本酒を選んでもらって楽しんだ。昔はこのビルの地下のお店で、夜遅くまで呑んだもの･･･懐かしさと景色、それに美味しいお酒で、ちょっと早めに酔いそうです。
＜初出：2018.4＞
