本格的に雨の降り始めたダレス国際空港、ゲートに向かっていくと、帰りのフライトの様子が違う。いつもの787なのだが、塗装が違って黄色のサイケな紋様だ。なんだっけと思ったが、２年ほど前に導入された「ＢＢ－８ジェット」であることが分かった。スターウォーズ・エピソード７（フォースの覚醒）で登場したドロイドＢＢ－８を模した塗装である。
ちょうどエピソード８（最後のジェダイ）が封切られたところで、機内エンターティンメントもエピソード１から全部メニューに入っている。行きは緊張もあって、いつもの「ＮＣＩＳ」を繰り返し見て英語に耳を慣らすようにしていたのだが、帰りはそんなことは必要ない。正々堂々、日本語吹き替えで見ることにする。
搭乗が始まると、会議で一緒だった人が何人も乗ってきた。まあお疲れ様というところ。入り口でＣＡのお姉さんが、ヨーダの実物大ぬいぐるみを持って出迎えてくれる。飲み物のナプキンもＢＢ－８仕様と、ずいぶん凝っているフライトである。
まあ、これだけお膳立てをされればそれほど好きではないスターウォーズだが見ないわけにもいくまいと言い訳をして、ゆっくり食事をしながら見た。レイア姫役のキャリー・フィッシャーは、前作公開後に急死している。逆にハン・ソロ役のハリソン・フォードは役の上では前作で死んでいるが、元気のようだ。映画とは不思議なもの、死んでもスクリーンの中では生き続けるものである。仮に公開前に亡くなっていたとしても。
前６作のドロイドと言えば、Ｃ３ＰＯやＲ２Ｄ２が思い出されるが、Ｃ３ＰＯは普通のアンドロイド、Ｒ２Ｄ２は「宇宙家族ロビンソン」にでてくるようなロボットからそう離れておらず、これらと違ってＢＢ－８の可愛さは主役級のものだと思う。
＜続く＞
