Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

ハノーファー中央駅

 北ドイツの主要都市のひとつ、ニーダーザクセン州の州都ハノーファーの人口は約51万人。ドイツは中規模の地方都市が集まってできたような国で、この街は比較的大規模な方だと思う。この規模の街には、ほぼ例外なく近郊鉄道(Sバーン)、地下鉄(Uバーン)、トラム、バス路線が整備されている。

 
 
 ホテルに近いトラムの駅から、少し時間を見つけて中央駅の方に行ってみた。トラムは中心街に近くなると地下に入る。この街では、トラムとUバーンは同じものを指してる。中央駅の一つ手前のトラム(Uバーン)の駅で降りて地上に出ると、ドイツ鉄道中央駅までの200mほどの間を真っ直ぐな通りが伸びていた。通りには「Welcome to CEBIT City」の横断幕が掛かっている。この街にとっては年間の最大イベント開催中なので、精一杯アピールしているわけだ。
 
 駅前広場には「Cebit」のインフォメーションデスクも設けられていて、ロボットのデモンストレーションもやっていた。広場の中心には、騎乗した貴族の銅像がある。エルンスト・アウグスト4世という、この地方の王様だったらしい。王様は駅を背に、大きな教会を含む中心街を睥睨してたずなを握っている。

    f:id:nicky-akira:20190428210331p:plain

 
 付近にはオペラ座や教会のような古い建築物と、商業施設やオフィスビルのような近代的な建物が入り交じっている。ノルドゼーなどの飲食店、カールシュタットなどのデパートが並んでいて、地下街に入るとおなじみのナウナナ、スパーといったお店も見つけることができた。どのドイツの街でもこれらのお店は必ず出店しているようだ。
 
 初めての街だったのに、懐かしささえ感じて中央駅周辺を歩きました。空港からホテルへはタクシーを使いましたが、帰路はトラムとSバーンを使って空港に戻ることにしましょう。片道切符のお値段は4.4ユーロ。タクシーの1/10ですし。 
 
<初出:2018.6>