Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

トロントを食べる(3/終)

 メイン・ディッシュは、やっぱりステーキ。いろいろ選択肢はあったが、定番のフィレステーキを頼むことにした。この店では、その量を選ぶことができる。一番小さいのが、6オンス(約170g)。その倍、12オンス(約340g)というのもある。僕が選んだのは8オンス(約227g)。頼んだ時に、「カットしてほしいか」と聞かれた。何人かは、Yesと応えていたが、僕は毅然として、No。肉は自分で切りながら食べるのがいいと、思い込んでいる。

 
 食べ残したサラダ(ごめんね・・・)を下げてもらって待っていると、まず付け合わせが運ばれてきた。フレンチフライとアスパラガス、まあ定番というところ。そして個別に注文したステーキが、深めの鉄鍋に入れられて出てきた。なるほどカットして貰っていれば、鉄鍋で保温していてくれるので最後まで温かく食べられるという工夫か。

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 とは思ったが、残念そうな素振りは全く見せず、肉の上に乗ったローズマリーを取り除き球形に近い形のフィレ肉を皿にとって、真っ二つに切った。見事なレア、である。外はしっかり焼け、中はしっとりという理想形。8オンスを食べ切るために付け合わせは最小限にするので、皿の上がちょっと寂しいがやむを得ない。
 
 合わせてもらったのは、カリフォルニア・ナパヴァレーの赤ワイン。さすがに、カナダでは赤は採れないのだろう。ステーキソースも何種類か用意されていたが、まずそのまま食べてみると適切な塩加減、結局ソースは使わなかった。前菜が美味しすぎたのでつい食べすぎ、最後まで行きつくか心配だったが立派に完食。
 
 「孤独のグルメ」の井之頭五郎さんではないが、つい「ごちそうさまでした」と最敬礼してしまいました。大満足でした。
 
<初出:2017.8>