国会は相変わらず「もり・かけ」問題が尾を引いて、かの国が「核ミサイル武装完了しました」と宣言しても、あまり気にかけていないように思える。首相夫人が公人か私人かとか、首相のゴルフ仲間ゆえの優遇かとか取りざたされ、「忖度」というあまり聞きなれない言葉が出てきて流行語大賞まで獲った。
組織の長が公的か私的かを問わず好きなこと/嫌いなことを、組織の人間は大なり小なり気にしている。どうしても好きなことには迎合し、嫌いなことからは遠ざかるようになるだろう。こうすれば組織の長が喜ぶだろうと勝手に考えて、指示はなくとも動くことはある程度合理的である。
しかし全ては程度問題で、故意に規則等を曲げてこれを追及すれば許されないし、本来公僕である行政官がすることは厳禁だろう。税制は「透明・簡素・公平」だというが、行政官の行動すべてがこの3原則にのっとって欲しいと思うからだ。
などということを考えながら、霞ヶ関の某省の地下1階を歩いていた。霞ヶ関には多くの人が働いており、食堂もあればドラッグストア、コンビニもビル内にある。需要は大きいから、事業者としても魅力がある。昨今は「働き方改革」「健康食堂」などの看板が目につく、その中でコンビニの前を通りかかると・・・な、なに?「忖度御膳」だって?
確かにこのコンビニチェーンでは、こういうポスターを貼っていたのを見ています。美味しそうな写真でもあります。しかし、ここでまで売りますかね。何も考えていない?それとも嫌味?
<初出:2017.12>