炭水化物に炭水化物を加えて食べる「重ね食い」は、肥満の基になるという。アルツハイマーや認知症の原因になるという説もあり、僕くらいの年齢になると強迫観念に襲われる。驚いたことに、たこ焼きやお好み焼きでライスを食べる人もいるらしい。
外食チェーンでは、重ね食いランチメニューは定番だ。蕎麦+カレー、うどん+牛丼などいくらでもお目にかかる。中華のチェーンでは、ラーメン+中華丼というのもあった。ラーメン・ライスがポピュラーメニューだった店も覚えている。そういえば昔「リンガーハット」でちゃんぽん+餃子なんて食べたっけ。
チャーハンとラーメンのセットが売り物のお店も、いくつか記憶がある。そんな街中中華の店が減っているという記事があった。
別に「重ね食い禁止令」がでたわけでも、重ね食いの人気が(健康指向で)なくなったわけでもない。むしろ上記のように、「ユビキタス(どこでも)重ね食い」社会になったからだと思う。「幸楽苑」「日高屋」「王将」などのチェーンに押されて、頑張ってきた高齢の事業者も引退時期を迎えつつあるのだろう。街中の酒屋がセブン・イレブンに替わったり廃業したりしたのと同じ流れだ。
画像は「日高屋」のチャーハン、430円なり。こういうのが街中にあふれてきた以上、ちょっと寂しくはありますけれど仕方ないですね。
<初出:2016.12>