Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

イオンモール沖縄ライカム

 沖縄の定宿「ムーンオーシャン宜野湾」から路線バスで20分あまり、北中城(きたなかぐすく)村では巨大ショッピングモール「イオンモール沖縄ライカム」が、昨年開業している。沖縄自動車道沖縄南インターチェンジに近く、巨大な駐車場がある。また、那覇空港からの直行バスも免税店もあり、観光客(含む爆買い)もターゲットのようだ。

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 大謝名(おおじゃな)からバスに乗り、普天間(ふてんま)から瑞慶覧(ずけらん)を通って、モール近くのバス停で降りた。このあたり、米軍の基地だらけだ。東シナ海を臨むホテルからやってきて、ライカムの最上階に上ると太平洋が広がっている。このあたり、南北に細長い沖縄本島の中でも特に細いところ。
 
 一番驚いたのは、巨大なフードコート。広いな、と思っていたアラモアナセンターのフードコートの3倍くらいはありそうな規模だ。3階と4階に分かれていて、ありとあらゆるものが食べられる。「いきなりステーキ」まである。最近話題の立ち食いステーキ店だが、フードコートなので立派なシートがある。まだお昼には間のある時間帯だが、いきなりステーキの周辺だけは混み合っていた。
 

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 ホールには(これも)巨大な水槽があり、サメやエイまで泳いでいる。ブランド店から雑貨店まで、まるで街がひとつ引っ越してきたような印象がある。しかし、いくら観光客も狙うといっても、地元需要の相当部分もここが吸収してしまうだろうから、既存店舗(サンエーなど)の危機感は強いだろう。
 
 そもそも、ライカムの敷地は米軍専用のゴルフ場だったところ。少しづつだが、嘉手納(かでな)以南の基地の返還は進んでいるようだ。一時期「普天間基地跡地にディズニーランド」のような話もあったが、返還の跡地利用を巡っていろいろな思惑がうごめいているのだろう。ゴルフ場だけでも、これだけすごいものができるのだから。
 
 とはいえ利用者の少ない「ハコモノ」建設だけでは、返還後地元に負担をかけるだけだ。ライカム周辺の道路は非常に良く整備されていたし、まだ工事も続いていた。今後は基地返還 ⇒ 事業者等誘致 ⇒ 地元経済の活性化というバリューチェーンを達成できるかが問われる。
 
<初出:2016.7>