Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

ラーメン店でちょい呑み

 八重洲地下街を歩いていて、ラーメンチェーン店「どさん子」の店舗がリニューアルされていることに気づいた。今月から始まるプレミアム・フライデー企画にもちゃっかり乗っかり、その日は15時から呑めますと謳っている。以前はカウンター式だった客席が狭いけれどもテーブル席になり、2人以上で差し向かいで呑めるようにレイアウト変更をしている。

 学生のころから「どさん子」は時々ランチに利用していた。細緬で具もシンプルな「中華そば」しか知らなかった僕は、ゆでたキャベツやモヤシがたっぷり乗り堂々とした太麺のサッポロラーメンが目新しかった。今は逆に日高屋のようなシンプルなラーメンに惹かれるので、ここ数年「どさん子」に入ったことはない。

 

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 牛丼の吉野家が「吉呑み」店舗を拡大中だし、たこ焼チェーン・天丼チェーンなどいろいろな業界がちょい呑み市場に参入している。昔から「呑み屋で食うより食堂で呑んだ方が安い」というサラリーマン法則はあった。まあ、貧乏サラリーマンだけの話だろうが。毎度毎度終業後呑みに行く習慣を持っていると、どうしてもお財布の方が細ってくる。

 僕が社会人になったばかりのころは、都市のそこかしこに古くて安い居酒屋がたくさんあった。あまり人通りのない路地とか駅裏の暗い細道、高架のガード下などにそういう店がある。1軒目はそういうところに入って呑み、締めに食堂でうどんとかラーメンを食うというのはまだ健全な方で精々黄信号。最初の店が安かった分だけ気が大きくなり(人格崩壊して)、スナックだなんだと何軒も回るようになると立派に赤信号。

 それを防ぐために、健全な食堂で食事をするがその際にお酒も呑む、というのが上記法則の真の意味。お酒等の単価も食堂系の方が多少安かったのかもしれない。時は流れて高度成長期から長期停滞期になり、給料は増えずむしろ平均値として下がるようになると、健全な食堂よりも安くて手軽なものが求められるようになってきた。そのニーズに応えたのが、既存外食チェーンの「ちょい呑みビジネス」というわけ。

 ラーメンチェーンとしては日高屋などに遅れてこの市場に参入する「どさん子」だが、プレミアム・フライデーでなくても15時から呑めますと謳って攻勢をかける構え。もともとは嫌いな店ではないので、どうなるか注目しています。