Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

懐かしい店(祭すし)

 企業内渡り鳥のように、再三転勤やオフィス移動を繰り返した僕だから、いろいろな場所に「昔通った店」がある。その多くはすでに無くなってしまったり、もう行くことがないほど遠くなってしまった。しかし今回、そのうちの1軒の前を通りかかった。

 

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 場所はJR京浜東北線大森駅の海側に出たところにある「祭すし」。最初に入ったのは、35年近く前になる。駅から出てきてわずか1ブロック、このあたりは飲食店が多い。もともと大森は魚河岸だったとのことで、特に駅の海側には庶民的な魚料理店が多い。反対の山の手側は高級住宅地で、しゃれたレストランがある。駅の両側で、はっきりした色合いの違いがあるところだ。
 
 この店は夜お酒を飲みにくることもあったが、印象に残っているのはランチ。1人前700円、1.5人前1,000円だったと記憶している。通りかかったのがちょうど昼過ぎだったので、懐かしい思いで入ることにした。コの字形のカウンターに15席ほどと、10人ほどが座れる座敷席がある。客はお年寄りの女性が3人とサラリーマン風の男が2人と、比較的すいている。

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 若いころは迷わず1.5人前を頼んだものだが、、今日は1人前を注文。まず、茶そばと茶碗蒸し、デザート(みかん)、お茶が出てきて、カウンターの中では僕のお寿司が握られている。笹の葉の上に寿司がならぶころ、味噌汁が運ばれてきて最後に巻物が置かれて完成。
 
 笹の葉の上は左から、ガリ、だし巻き卵、イクラ軍艦巻き、ブリ、白身、サーモン、イカ、マグロの赤身、鉄火巻きである。シャリは小ぶりでちょうどいい多さ。特にタマゴはさすが寿司店、の味だった。昔よりは値上がりして900円なり。
 
 会計の時、来店の旅にスタンプを押してくれるクーポンはどうかと聞かれたが、滅多に来ないからと断りました。「いつ以来ですか」と聞かれたので、「2年ぶりかな」と答えたのですが、実は15年は経っていました。今度はいついけるでしょうかね。
 
<初出:2018.2>