Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

アリーグルの市場

 パリのリヨン駅から北東に歩いて10分足らずのところに、Google MAPで見ると道路が半円形になったエリアがある。これが「アリーグルの市場」である。バスティーユ・マレのアパルトマンに滞在していた時、最後の日に散歩していて見つけた常設市場だ。

 
 有名なバスティーユの市場は週に2回だけ開催されるのだが、食料品が豊富なのは土曜日だけ。それも午前中で閉めてしまう店もあって、話題にはなるが実用性はイマイチである。それに比べて6日/週(月曜日定休)、9:00~13:00と16:00~19:30に開いてくれるこの市場は大変便利だ。

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 半円形の道路に囲まれたところは広場になっていて、食品だけではなく衣料や雑貨も売っている。まあガラクタ市のような露店スペースだ。道路の外側は、これも円弧の形をした集合住宅であろうか、他のエリアと違って近代的な建物になっている。
 
 青果は主に露店、昔「4kgで10ユーロ」の看板を出していた青果店があったが、今回は見つけられなかった。値上がりしたのかもしれない。1週間の滞在初日にじゃがいもやトマト、葉物類を4キロも買い込めば、滞在期間を十分賄えると思っていたのに残念である。
 
 屋内に入ると、定番の肉とチーズ売り場が明るく照らされている。特殊な光を当てているかのように、肉の切り口が鮮やかな色をしている。カウンターの奥では、威勢のいい親父がナタのような肉切り包丁で豚の足を叩き切っている。チーズの方を見ると、色とりどりのチーズが芸術的に積み上げられていて、後方にはジャムの瓶やワインと思しきボトルも見られる。
 

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 今回は仕事での訪問で、午前中のちょっとした時間を使って行ってみた。もし今度パリに滞在するなら、やっぱり慣れたこのエリアがいいと思っている。その時頼りになるのは、やはりこの市場。昨今はストライキやデモ、暴動にまで発展しているようですが、落ち着いたら来たいです。いつになりますかね?
 
<初出:2018.5>