春や秋のダイヤ改正にあたり時刻表が新しくなるのはいつものことだが、昨年秋にはそのカンバンである駅を記載した地図もJTBの時刻表では全面リニューアルされたのだという。
鉄道旅行が好きで、年に数回はJTBの時刻表を買っていた(当時はまだ国鉄時代で、JRの時刻表は存在しない)僕だったが、最近は時刻表を買うことは無くなってしまった。ではどうしているのかというと、ネット上の乗り換えサービス案内を使っている。初期の頃は首都圏限定だったり、一部の私鉄が検索できなかったり十分な機能ではなかった。しかし最近その充実度は素晴らしく、LRTはもちろん地方バス路線まで調べることができる。
そもそも紙媒体である時刻表には、大きな課題が2つある。ひとつはその大きさ/重さ。旅行に行くのに、カバンのかなりのスペースをとってしまう。そこで必要なページだけ切り離して持っていくようにしたこともある。これで、荷物の中に1本一眼レフのレンズを増やすことができたのだ。
もうひとつの問題は、最新データになっていない場合があること。ダイヤ改正はもちろん、季節列車や日によって停車時間が違うケースなどは最新の時刻表に拠らなくてはわからない。だから宮脇俊三先生などは、かならず毎月時刻表を買っておられた。この2つの課題は、デジタルネットサービスによって、相当解決された。日時を指定することによって、季節列車を含めて実際のデータが手にはいる。
日本中の鉄道を網羅する地図になってくれたことはうれしいのだが、そのために地図全部をデジタルデータでリニューアルしたとの記述もあった。そろそろ紙媒体退場の時期も近づいているのかもしれません。ちょっと寂しくはありますがね。
<初出:2018.3>