Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

日本ハム、アリゾナキャンプの余波

 もう4年経ったのかと感慨ひとしおである。毎年避寒で宜野湾に出かけ、普天間基地に離着陸する米軍機を見るようになって6年以上になる。ちょうど市長選挙プロ野球キャンプの時期に重なるので、すでに2回宜野湾市長選挙の運動は目の前で見た。今年は宜野湾市ではなく、移設先とされる辺野古を持つ名護市の市長選挙があるのだ。

 4年前激戦の末「オール沖縄」の稲嶺候補が当選し、これで普天間の危険除去は遠のいたと暗澹たる気持ちになったのを覚えている。それからもう4年かというのが正直なところだ。選挙なので結果は「神のみぞ知る」のだが、前回の勢いは「オール沖縄」にはないように見受けられる。前回自主投票だった公明党が自公連立を優先するとの報道もあり、稲嶺市長の続投をかけた選挙戦は激しさを増すだろう。そんな中、プロ野球の日本ハムが名護のピリオドを短くしてアリゾナでキャンプをするというのは「市長の失政」との批判が出ているらしい。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-648464.html

 

    f:id:nicky-akira:20190531054429p:plain


 プロ野球キャンプは沖縄の観光収入に相応の比重を持つイベント。ましてや清宮効果もある話題性の大きな球団日本ハムは、ジャイアンツほどではなかろうが集客力のある球団である。これが1ヵ月いるのと、2週間しかいないのでは大きな違いがあるだろう。原因は練習用の球場の改修が遅れたからということだが、選挙戦の論点としては珍しいものかもしれない。

 本当の争点は明らかに辺野古移設に協力するかどうかなのだが、それを表に出さない選挙運動になりそうだ。ひょっとすると悪者は日本ハム球団?それ違いますよね。大谷選手の移籍金で懐が暖かくなった球団が、アリゾナ旅行を選手にプレゼントしただけのことかもしれないのですから。

 

<初出:2018.1>