Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

マレーシアの憲法改正論

 マレーシアはイスラム国家である。経済成長著しい国でもあり、日本文化もどんどん流入している。スシ・サシミも人気なのだが、醤油がいまいちだと気づいた人がいる。イスラム教徒はアルコールは口に出来ないのだが、日本の醤油はわずかにアルコールを含んでいるからマレーシアでは、独特な醤油を作っていた。これが美味しくないのだ。

 
 僕の知人が10年ほど前に考えたのが、「ハラル認証」をとった醤油を輸出するということ。九州の老舗醤油製造業者さんと組んで、ハラル醤油の開発に挑んだ。その模様は、NHKの番組でも紹介されたことがある。彼によればマレーシア経済の未来は順調だということだったが、政治的にちょっと気になるニュースがあった。
 

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 日本でも有名な人だったマハティール元首相が、後継指名したナジブ首相の続投を阻もうと野党共闘を呼び掛けていることは異常である。それは政権政党が過激なイスラム傾向を示しているかららしい。過激なイスラム勢力が2/3を占めて憲法改正の道を拓けば、マレーシアの社会不安は増すだろうと思う。
 
 「種の起源」が発禁になったり、むち打ち、石打ちが横行するようでは、近代国家とは言えまい。イスラム原理主義がはびこれば、ISのような勢力も潜伏しやすくなる。東南アジアは今後の経済成長のカナメ、ここが不安定化するのは好ましくありません。マレーシアの総選挙は注目されるべきでしょう。
 
<初出:2018.4>