Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

アルコール濃度の問題

 暑い日が続くと、なかなか禁酒できないのが悩み。大汗かいて帰ってくると、どうしても1杯のビールが欲しくなってしまう。発汗によって体の水分が失われているから、冷たさ以上に水分の補給は重要である。しかし、アルコール飲料の欠点は、アルコール分解のために水分が必要なこと。高濃度のアルコール飲料は、逆に水分を奪うので注意が必要だ。

 
 この夏、初めて飲んだアルコール飲料が2つある。ひとつは、イタリア、カッシーナ産の発泡ワイン。割合リーズナブルな値段で売っていたもので、アルコール濃度7.5%と呑みやすい。普通のビールが4.5~5.5%だから、十分「とりあえずビール」の代わりになるし、それよりゴージャスな気分にもなれる。もうひとつが、サントリーが発売した「ほろよい」シリーズ。12種類用意されていて、
 
・サワー系 コーラサワー、白いサワー、ラムネサワー、キウイサワー
・フルーツ系 もも、ぶどう、冷やしパイン、塩スイカ
・ミーハー系 すっきり青りんご、サイダークリア、梅酒ソーダ、はちみつレモン

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 白いサワーはカルピスのような味、僕は青りんご、家内はももが好きである。大々的にキャンペーンをしていて、お好みはどれ?と「総選挙」というアンケートも行われている。この飲み物のアルコール濃度は3%。「とりあえずビール」の代わりにしてもいいし、締めの飲み物にしてもいい。15年くらい前似たような飲み物として「氷結」シリーズを呑んでいたこともあったが、これは強いのは9%もあって、それだけで酔ってしまうのが問題だった。
 
 韓国でソジュのアルコール濃度が政策的に引き下げられているように、世界的に高濃度のアルコール飲料が忌避される傾向にある。ましてやこの暑さ、より軽めの飲み物に手が伸びるのは当たり前ですよね。え?水でいいだろうって。そりゃ、ご勘弁。
 
<初出:2018.8>

「箱根そば」の春の付け蕎麦

 すっかり春から夏の陽気になりつつある。外を歩いていると汗ばむし、上衣が邪魔になってくる。こうなるとランチはどうしても冷たい蕎麦がメインになる。でも各チェーン店では、季節ものはまだ春メニュー。どういうわけか、海老が目立つ。「小諸そば」は海老天1本サービスの天丼/天丼セットを売りにしているし、「富士そば」は海老天そばを特別価格で出すと言う。

 
 休日にまたBook-off巡りをしていて、今回は茅ヶ崎にやってきた。ここの特徴は、昔ながらの本格翻訳もの探偵小説がよく出ること。付近に、そういうものが好きな人が多いのかもしれない。装丁が古くて懐かしさを感じさせるが、当然本の品質としては経年劣化が激しい。しかしすでに絶版になっているものが見つかることもあって、時々は顔を出している。
 
 今日も2冊ほど仕入れて、さてお昼時。「松乃屋」や「日高屋」も駅前にあるのだが、もう少し軽いものにしたい。そこで「箱根そば」に入ってみた。茅ヶ崎店に入るのは初めてである。4席と立ち席7~8人分の小さな店。春メニューとして、タケノコと海老フリッターの付けそば(500円)が目についたので、この食券を買う。

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 もり蕎麦風だが、これで1.5玉あるとのこと。つけ汁には、小さめの海老天が5つばかり、茹でたタケノコのスライスが数枚入っていて、アオサときざみネギがトッピングされている。蕎麦は今回はそれほど固くない。つけ汁はアオサの風味が効いていて、清涼感がある。
 
 ワサビやとうがらしのような追加の薬味は付けないで、アオサ風味で最後まで食べた。タケノコは時機のもの、やや香りは薄かったですが食感十分。残念だったのは海老のフリッター、食感も風味もいまいちで、冷凍小エビを揚げてもう一度冷凍しておいたような(失礼)気がした。まあ、ワンコインですから文句は言えませんけれどね。
 
<初出:2018.5>

キラーコンテンツとしてのプロ野球

 プロ野球のキャンプも終盤に差し掛かり、そろそろオープン戦も始まるようだ。本州はまだ寒い日があるが、まさに球春というわけ。松坂大輔投手がテスト入団(推定年俸1,500万円)した中日ドラゴンズ、キャンプも盛況で経営的には「もう元が取れた」ような雰囲気である。昨年5位に沈んだ暗さは、少なくとも今の時点では全くない。

 
 今年はWBCはないがこれからオープン戦、ペナントレース開幕、セ・パの交流戦、オールスター戦、クライマックスシリーズ日本シリーズと続く長い1年間になる。全てのファンは、ひいきチームや選手の活躍を期待していることだろう。しかし熱心なファンといえど、そうそうナマでゲームを見られるわけではない。時間的、空間的制約が大きい現代人は、球場に足を運ぶのは難しい時には、メディアを通じてゲームを観戦することになる。

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 メディアも、従来の新聞、地上波TVに加えBS等を使った新しいチャンネル放送が参入してきて激戦になっている。
 
 
 「DAZN」は新興のスポーツチャンネルで、これまで、広島カープやDeNAベイスターズの放送を手掛けていたが、今シーズンからその枠を11球団に拡大するという。あれ日本のプロ野球は12球団じゃなかったけと思いきや、やっぱりあの球団だけはコンテンツ提供してくれないらしい。
 
 かつては読売ジャイアンツのゲームはキラーコンテンツだった。神宮球場の年間指定席は、企業が接待用に購入しジャイアンツ戦以外は捨てていたこともある。僕はそのおこぼれで、ドラゴンズ対スワローズを何回か年間指定席で見た。
 
 もちろんTV放映もキラーコンテンツ、視聴率は抜群だった。ジャイアンツ戦はどの地方でも放映されるので、地方でもファンが多かった。今は視聴率も今はガタ落ちだし、キラーコンテンツとしての面影はもうない。球団オーナーさんに申し上げたい。もう特別意識はやめにしませんか?12球団横一線で、プロ野球を盛り上げましょうよ。
 
<初出:2018.2>

禁酒日のディナー(かつや)

 5年ほど前まであるNPOの役員をしていて、月例の役員会が午後7時から結構長い時間行われるものに出席していた。7時より前では、普通の仕事をしている人には参加できない。「やむを得ず30分遅れます」という人もいた。それでも議題は山積みなので、遠くに住んでいる僕などはあまり遅くならなければいいがと気になる。


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 役員会が終われば急いで帰りたいので、その途中で夕食を摂ることはあまり好ましくない。だから7時集合の前に夕食を済ませておくことにしていた。NPOの事務所はJRの駅で言うと新日本橋と神田の中間あたりにあり、僕は神田駅を使うことが多かった。神田駅周辺にも新日本橋方面に向かってもいくつも食事できるところはあり、よく行ったのが「かつや」。以前ワンコインランチとして、「かつ丼」「かつカレー」「ソースかつ丼」を紹介しているが、夕食にはもう少しガッツリしたものを食べていた。僕はメンチカツが好きで、「かつや」でも注文してみたことがあるのだが、これはちょっと期待外れだった。

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 今夜も禁酒にしようとして、これまで割合中華系が多かったので、「かつや」に入ってみることにした。ここで定食メニューを見ると、一番安いのがチキンカツ定食(637円)、これにタルタルソースをかけたものが745円。ヒレカツ定食(3枚)が、853円。いずれもトン汁が付いてくる。このトン汁を大きな椀にして、ヒレカツ2枚を付けた「トン汁定食」が702円。メンチカツはメニューから消えていた(納得)。迷った末に、オーソドックスな「ロースカツ定食」(745円)にした。
 
 肉の量は120g、まあ満足できるボリュームである。5~6ピースにカットしてあるが、いずれも肉の厚みとジューシーさを味わえる大きさである。とんかつソースを少し控えめに掛けて食べた。トン汁もコンニャク、ニンジン、豚肉、ネギなど具沢山でほどよい塩加減。
 
 失礼ながら蕎麦チェーンのとんかつなどとはレベルの違うものだ。ディナーとしてならこのくらい(745円)は高くはない。あとは体重にどのくらいハネ返るかですが、それが抑えられるならこれからもご馳走になりに来ますよ。
 
<初出:2018.10>

大手(デジタル?)企業、狙い撃ち

 「データは21世紀の石油」という言葉がある。これは100年前は、世界の株価総額上位を石油関係各社が占めていたが、今はインターネットサービス(データ)産業がその位置を占めているということ。特に個人情報を大量に蓄えていて、なにをしてくるか分からないとこの産業への警戒をあおる声もある。それを裏付けるかのように、某社が選挙に関して個人情報を流していたという事件も起きている。

 
 僕はGAFAと呼ばれる企業とも付き合いはあって、データの独占によってよからぬことを企むより、溜まってしまったデータをどうやって(社会のために)活かそうかと悩んでいる姿も知っている。一部メディアや扇動者の上記のような声には、僕は加担しない。

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 それでも、ヒト・モノ・カネにデータまで一杯抱えて大きくなったこれらの産業に対する風当たりは大きい。欧州や英国で「デジタル課税」の議論が始まっているし、日本でも似たような検討は進んでいるやに聞く。各国政府が税収を増やしたいのは、いつでものこと。世間の賛同が得られるようなら、すぐにでも法案を作って収奪に来る。このところ狙われるようになったのは、巨大IT産業のようだ。
 
 これらの会社が集まっているといえば、アメリカの西海岸。特にワシントン州カリフォルニア州に多い。カリフォルニア州は、また全米で一番ホームレスが多いことでも知られている。(ワシントン州は寒すぎる) なにしろ物価が高く、年収1,000万円では低所得層として支援が必要だと言われている。
 
 そのカリフォルニア州で、「ホームレス税」の導入が決まった。ホームレス支援のための特別税で、年間5,000万ドル以上の収益のある企業に、最大0.69%法人税を上乗せするというもの。2.5~3億ドルの税収を見込んでいるらしい。
 
 
 アメリカ社会の歪みはここまで来てしまったかという感じだが、そんなことをすると企業が外に逃げて行ってしまうような気がする。ただでさえ優秀な外国人社員のビザが取り消されるかもしれないのでカナダなどに移そうとしている企業もあるやに聞く。政治的に取りやすいところから取る、だけでは上手くいかないと思いますが。
 
<初出:2018.11>