Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

EURO2016、ドイツ散る

 ずいぶん長く戦うものだと思う。3週間前ドイツにいて、EURO2016 の予選で盛り上がった街を興味を持って見つめていた。時まさに "Brexit" の行方を世界が固唾を呑んでみつめていたのに、そこでは三色旗一辺倒。試合があった日(というかその翌朝)は、フーリガンのような連中が騒ぎ暴れ、植木鉢をひっくり返したりしていた。
 
 7日に準決勝があって、ドイツはフランスに破れたという。決勝は、ポルトガルクリスチアーノ・ロナウドがいる)とフランスの対戦になる。「不運にも」0-2で敗れた8日の朝、フーリガンたちが過ぎ去った後の街はどうなっていたのだろうか。ドイツも連邦国家である。13州に分かれていて、州毎に伝統的な誇りとお得意のビールがある。コースターに "Save Water Drink Beer" などと書いてある。現実にミネラルウォーターの方が、ビールより高い。

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 休日ともなると、朝からジョッキをかざしている連中がいるし、ランチなら十中八九「きこしめして」おられる、それでも欧州ではドイツ人は勤勉である。20年前ドイツにいたころは、こいつらは働かないと思っていた。金曜日の午後にはいなくなってしまう。2月のある木曜日、出勤するとほとんど誰もいない。聞くと「今日からカーニバルだ。誰が働くものか」と堂々としている。翌週の水曜日(カーニバルの飾りつけを燃やすので灰の水曜日というらしい)までは事実上休業ということ。
 
 当時の日本のサラリーマンがワーカホリックだったことは確かだが、ドイツ人はその7割しか働かないと思った。それでも識者によると、フランス人はドイツ人の7割、イタリア人はフランス人の7割の労働だという。
 
 イタリア人 = 0.7 × 0.7 × 0.7 × 日本人
 
 0.7の3乗は0.343、おおむね1/3ではないか。最近、イタリアの鉄道車両製造会社を買収した日本企業もあるようだが、大丈夫なんですかね。
 
<初出:2016.7>