Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

パルメン・ガルテン

 いろいろな世界の街へ行ってみて1週間ほどの滞在をする時には、現地の市場やスーパーマーケットを巡ったりトラムなどの公共交通機関に乗ったり、楽しみはいくつもある。その中でも、現地の植物園へ行くのは欠かさない。ウィーンのシェーンブルン宮殿ほど立派でなくても、ロンドンのキュー・ガーデンのような規模でなくても、シンガポールのマリーナベイのように近代的でなくても構わない。その土地の人が普通に愛でている植物園がいい。

 
 それで今回フランクフルト初回見参にあたり、パルメン・ガルテンという植物園へ行ってみた。ホテル最寄りの駅”Willly-Brandt-Plats”から地下鉄に乗って、10分あまりで”Bockenheimer-Warte”駅で降りる。郊外と呼べるほどの距離ではないのだが、建物の高さも大してなく緑もあって落ち着いた雰囲気である。道案内に沿って歩いてゆくと、植物園の入り口へ。ここでチケットを買う。大人ひとり€7なり。

    f:id:nicky-akira:20190426221332p:plain

 
 ドイツ=オーストリアではよくあるのだが、熱帯の高温多湿なエリアを再現した温室がここにもあった。ここのひとたちからは憧れの植物たちなのだろう。池にはカモや白鳥が泳いでいて、足漕ぎボートに乗っている人たちもいる。バラ庭園を抜けて、もうひとつの大きな温室へ。5~6のセルに分かれた大きな2つの温室が連結した複雑な形状である。
 
 ラベンダーはじめいろいろな花が咲いていて、クマンバチのような大きなハチが飛び回っている。いかにものんびりした雰囲気だ。別の日にトラムに乗って付近まで行ったが、トラムでも15分くらいしかかからなかった。中心街からかくも近いところに、こういう市民の財産があるのは、とてもいいことですね。
 
<初出:2017.8>