前の休日に茅ヶ崎の「松乃屋」で、「今だけ・ここだけ・貴方だけ」のサービス品であるカツカレーとポテトサラダのセットを食べた。もちろん美味しかったのだが、食券を買ってしまってから他にもサービスメニューがあることが分かった。それが、昔懐かしい鶏のささみカツだったから、ちょっと残念に思って帰ることになったのである。
子供の頃の僕の家の特別なメニューのひとつが、鶏のささみ料理。母親が、夏は霜降りにしその他の時期は唐揚げかフライにしてくれた。フライもよく食卓に上ったのを、はっきり覚えている。だからなるべく早くもう一度「松乃屋」に行きたいと思っていたら、今日新橋から虎ノ門へ歩いていく途中に13時になった。今朝は少し朝ご飯を遅くしたのでまだ空腹ではないが、ここで昼食を食べることにしよう。
西新橋の交差点近く、路地の四つ角に「松乃屋」があったから早速入った。今週末まで普通はささみが2本で580円の定食が、3本になって650円と描いたポスターが貼ってある。1本分が70円というわけだ。ご飯の大盛りも追加料金ナシということだが、これは遠慮。食券自販機で「ささみカツ定食+1本」の食券を買って、たった一つ空いていたカウンターに座った。
12~3人座れるカウンターのほか、2人席が5つほどのお店。その他お持ち帰りの人が待つためのカウンターも数席あるようだ。待つことしばし、運ばれてきたのがこれ。なかなか立派である。3本にしたので金網の上にキレイに乗らなかったささみカツが積まれている。これにレモンを絞り、皿の上にあるタルタルソースを付けて食べ始めた。
千切りキャベツには、(先日はニンジンドレッシングだったので)ゆずドレッシングをかける。ささみの太さが想定以上だ。本当にニワトリのささみなのか、一瞬戸惑った。子供のころ食べたものの倍(程度の断面積)はあるように思ったからだ。ひょっとすると僕の家では、少し火を通しすぎていたのかもしれないが。それにしても懐かしい舌ざわりである。
太いささみが3本というのは、かなりのボリュームでした。タルタルソースも美味しくて、これなら2本の定食でも定番にしてもいいかなと思いました。ちょっとワンコインとはいかないですけれど。
<初出:2018.12>