Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

一味違う機内食

 ウィーンから帰って来たのも束の間、ほとんど衣類を入れ替えただけのカバンを転がしてまた羽田空港にやってきた。ウィーン出張も往路は羽田発だったが、帰路はブリュッセルに寄ったので成田着になった。東京より西のエリアに住んでいる者にとって、成田の不便さは(疲れている時は特に)たまらない。

 
 今回の目的地はパリ、3月にやはり仕事で行って以来で今年2回目ということになる。偶然だが、2回とも羽田発着の赤い日系航空会社である。まあ、赤だろうが青だろうが羽田発着は大変助かる。少し早めに家を出て、サクララウンジで軽く朝食代わりの皿をとって搭乗時間を待った。午前11時少し前に羽田を出て、当日の午後3時過ぎ(現地時間)にパリ・ドゴール空港に到着する便だ。

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 空港から市街までは割合時間がかかるのだが、午後4時前に着いてくれれば翌日からの会合に支障は全くない。9カ月ぶりの赤い日系航空会社の仕切りの高い席に座って、食事のメニューを見てみた。このフライトでは「BEDD」というメニューを、一流シェフの指導で出してくれる。選んだのは洋食で肉料理、東京麻布十番「山田チカラ」のシェフが監修とある。
 
 ごま豆腐とカニコールスローアミューズで、これだけでもすごかったのだが、前菜として出てきたのが「アワビサラダのモロッコ風」、僕の感じではサラダというよりアワビのカルパッチョである。しかも付いて来たのがアワビの肝と思しき滋味深いソース。

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 普段僕はパンは食べないのだが、今回ばかりは皿にのこったソースを掬い取るために使って美味しく食べた。そしてメインは「和牛サーロインステーキとオックステール」で、ソースはフォアグラという贅沢さ。ワインを白から赤に替えて、堪能した。
 
 山田シェフは日本のフランス料理店での修行を振り出しに、ヨーロッパ特にスペインで勉強したとのこと。麻布十番のお店は創作料理として国籍を書いていないが、「ソースが命」のフランス料理の色彩が濃いように思った。でも「食べログ」によると、お一人様の予算は2~3万円。ちょっと個人では足が向きませんね。フライトで食べられたのは、ラッキーでした。
 
<初出:2018.12>