Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

機内座席のモニターが無くなる?

 アメリカン航空は、新規に導入する737型機(737マックス)の座席モニター画面を廃止することにしたようだ。

http://www.cnn.co.jp/business/35095584.html?google_editors_picks=true

 これはまさに時代の流れ。乗客の多くが、スマートフォンタブレットを持ち込んで映像などを楽しんでいることから、不要と判断したらしい。いわく「座席背面のモニターはあと数年で時代遅れになる」。機材の耐用年数を考えると、今廃止しないとより長く不要のものを載せて世界中を飛ぶことになるという危機感だろう。

 30年ほど前、最初に海外出張に行ったとき田舎者ゆえ「フライト中に映画を見られる」と驚いた。当時は座席モニターではなく、機内数箇所に下りてくるスクリーンでの放映だった。食事が終わって機内が暗くなると、上映開始。長いフライトだと2本以上上映することもあった。

 

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 いつごろかは覚えていないが、座席にモニターが付いたときは画期的だと思った。さらに自分の好きな映画を選ぶことができ、途中から見たり言語を変えられるのも嬉しく思った。液晶が高性能・大画面化したし、プログラムも充実している。それでも、今回のフライトで隣に座った白人青年は、モニターも見ているがより多くの時間スマホをいじっていた。モニター下部のUSB端子から電力をとりながら。

 「ケータイは電源を切るか、電波を発しないモードに」というのに慣れているので、僕は行きのラウンジで最後のメールチェックをした後はスマホの電源は切ってしまう。次に電源を入れるのは、チェックインして部屋のWi-Fiにつなぐ時にしている。また地上走行時や離着陸時のエレクトロニクス機器使用制限も緩和されている。これは機器の性能が上がり、機材に影響を与えないくらいの微弱電波で用が足せるようになったからだろう。

 昨年くらいから機内Wi-Fiサービスも始まったが、まだ有料のところが多い。しかし地上のWi-Fi普及速度を考えると、アメリカン航空のいう「数年で時代遅れ」というのもありうるだろう。モニターのない座席、僕が飛び回っているうちに出会えるでしょうかね?

 

<初出:2017.1>