この日は午前中川崎で人に会っていた。思ったより話が長引き、駅まで戻ってきたのは午後１時近かった。現在川崎駅はリニューアル工事中、駅ビルアトレに直結する改札口が整備され、従来の改札口内のラーメン屋やトイレが閉鎖されている。
駅の北側は再開発が進み、ラゾーナという巨大ショッピングセンターもできて様相が一変してしまった。一方、変わらないのが南側。早く開発されたのが裏目となって、時代遅れのアーケード、小規模店舗が入り乱れている印象だ。銀柳街というアーケード街の名前がアナクロっぽい。
銀柳街に隣接したモアーズというビルには、Book-offやカメラのキタムラが入っている。キタムラさんには、愛機Contaxを買い取ってもらったこともある。（涙）さて昼食だが、銀柳街には日高屋が２軒もあるし付近には富士そばも吉野家もある。家系ラーメンの看板も見えるのだが、先日「餃子の王将」で食べた炒飯が記憶にあって、「王将」を探してみることにした。南へ２ブロック行ったところにあったはずだが、10余年前に一度食べただけだ。
日高屋の前を素通りして信号を一つ越え、「あ、ゆで太郎がある」と思ったら、その向かいに「王将」があった。しかし、少し雰囲気が違っている。よく見ると「大阪王将」とある。店の前にデリバリー用の派手なバイクが停まっていて、従業員とおぼしきおばさんが携帯電話で話している。日本語ではない･･･。
入って見ると、カウンターと小テーブルで30人くらいは入れる店だった。まだ午後１時を回ったばかりなのに、若い４人連れしか客はいない。メニューを見ると割合高い印象だ。一番安い炒飯（530円）を頼んだ。水を飲んでいるうちに、４人連れも店を出ていき、客は僕だけ。
運ばれてきたのがこれ。特段変わり映えのしない外観同様、味の方もなんということはなかった。スープはぬるめで味は薄く、具材はほとんど何もない。飯の方は火の通し方が足りないのか、もともと水気が多かったのかべっとりしている。場所も悪い（駅から遠くわかりにくい）上にお味がこれでは、客が入らないのも分かる。
「王将」は２つあることは聞いていたが、「大阪王将」の方も関東進出していたことは初めて知った。そうは言っても、このお店／お味では、勝負は見えている。大阪へ行ってみれば、この２チェーンの暗闘について、誰か教えてくれるのでしょうか？
＜初出：2018.10＞
