Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

NICOLAS

 パリの楽しみの(おそらく)最大のものは、フランスワインを味わうことだろう。レストランに通うとなると、お財布が心配。カフェあたりでグラスワインを傾けるのもいいが、もっと本格的に飲みたい。ミニキッチン付きアパルトマン派の僕たちにはやっぱり家のみが一番であるが、一つ条件がある。ワインの供給源の存在である。街中のワインショップは、一介の旅行者にとっては敷居が高い。プランタンやボン・マルシェなどデパートで買うのもいいが、もう少しリーズナブルに買える店はないものだろうか。
 

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 例えば、Dマートやマイン・マートのような・・・。で、見つけたのが "NICOLAS"。品ぞろえは申し分ないし、2010年ころには、まあまあのワインが€5~7/本くらいで買えた。アパルトマンに到着すると、近くの"NICOLAS"に買い出しに行く。それで、こんな感じ。
 
 ボルドーの赤が中心だが、白もとりまぜて最初にこのくらい買っておくと安心できるというもの。気をつけないといけないのは、ヨーロッパではどこでもそうだか、日曜日のゼネスト。まあこれは誇張した表現だが、カフェ・レストランは別にして街が閉まってしまうこと。パリだと土曜日の午後から月曜日の午後まで、お酒を売ってくれるところがない。

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 だから"NICOLAS"が開いているうちに、買いだめておこうとする。以前にも書いたが、その魅力が徐々に薄れてきたのが、ワインの単価が上がり始めたこと。€10/本を超えるようになると、当時のレートで1,400円くらいになるので感動がない。パリから足が遠のいた、最大の原因である。(治安にも不安を感じた)
 
 その後、ブリュッセルでも"NICOLAS"を見つけた。まあ隣の国だから当たり前だろうが、英国駐在員に聞くとロンドンにもあるという。スコッチとビールの国がどうしてと思い、出張した時に捜してみた。街中に普通にあって、中を覗くとやはりワインは少なく、スコッチとビールは一杯ある。まあワインをもちこんだのではなく、酒屋チェーンシステムを持ち込んだということですね。
 
<初出:2016.8>