今回のハノーファーのホテルは、中心地からトラムで30分弱の郊外にある。大きな大学病院の敷地に隣接していて、２つのトラムの駅から各々徒歩10分くらいの距離だ。そのうちのひとつの駅の名前が、「Roderbruchmarkt」。マルクトとは市場の事だから、昔から市場の開かれたところだったのだろう。駅前に、EDEKAという大規模スーパーマーケットがある。
このあたり、ディスカウントショップの「TEDI」や「PENNY」、ドラッグストアが集結していて朝早くから買い物客が、多くは自転車で訪れる。朝は５時前から明るくなるのがこの季節、目が覚めてしまうので、僕はEDEKAが開店する７時を待って散歩ついでの朝食調達にやってきた。
ウイーンやフランクフルト、デュッセルドルフなどに遊びに行って、よくスーパー巡りをする。その経験からしても、これほど大きなスーパーマーケットは記憶にない。匹敵するのはハワイやカリフォルニアの「Safe Way」くらいだろう。野菜コーナーには旬のアスパラガスが山積み、たっぷり５ｍ幅はあるじゃがいもコーナー、肉の対面販売コーナーは10ｍは優にある。
ハムやチーズも豊富、どこのスーパーにもありそうなパックされたものはもちろん、プライベートブランドのものもある。さらに高級っぽいハムやチーズも別コーナーに並んでいて食欲を誘う。最後に、ドイツのいろいろな地方のワインを並べた棚の前まで来てうめいてしまった。キッチンなどとぜいたくは言わない、せめて冷蔵庫とポットがあればここで買ったもので立派なお一人様ディナーができるのに。
仕方なく水のペットボトルと、チュコレートなどのお土産を買った。キャッシャーの外にはイートインコーナーもあり、軽食はここでも調達可能。最初の朝はハンバーガー（2.8ユーロ）を買い、次の朝はパニーニ（3.5ユーロ）を買った。写真はそのパニーニ、焼いたチキンのスライスとコールスロー、トマト等が挟んであって、店内の「挟み焼き器」で１分ばかり焼き上げて出来上がり。
ぬくもりを感じながらホテルの部屋にパニーニを持ち帰り、ゆっくり食べた。昨日のハンバーガーもそうだったが、美味しくて量もたっぷり。冷蔵庫とポットは恨めしく思ったけれど、会議に行く元気は出てきました。
＜初出：2018.6＞
