Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

外務省北東アジア課の分割

 ゆるやかに宥和に転じるのか、元の対立/緊張状態に戻るのか、何か軍事行動を伴う劇的な変化があるのか、この先の展開は全く分からないが、少なくとも朝鮮半島情勢は動き始めた。外務省でこの地域を担当しているのは「北東アジア課」で、以前から韓国担当、北朝鮮担当の2課に分けるべきとの議論はあったらしい。しかし日本政府は韓国とその後ろ盾である米国の下で、中期的には統一されるべきとのスタンスで1課に留めていたとこの記事にある。

 
 
 それが、今回(人事異動の時期に)2つに分割されることが発表された。河野大臣のリーダーシップだったかどうかはわからないが、要員を増やす必要もあるので適切な対応だと思う。とはいえ北朝鮮とは国交がないので、外務省として表だってできることは多くあるまい。まずは情報収集の強化、第三国を通じての接触による水面下でのネットワーク作りだろう。

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 ・・・という話より僕のようなアマノジャクが気になってしまうのは、課が1つ増えたわけだから、どこかで減った課がないかということ。最近でこそ省庁の課の新設/統合/再編などは比較的目立つようになったが、かつてはまるきり動かなかった。過去に養蚕という主力産業があったが、これが産業としてカウントできなくなってからも通産省には「養蚕課」があった。
 
新しい課を作るためには何かひとつ減らす必要がありそれを選べないということや、いつ新しい課が必要になるかも知れないので、もう要らないという課でもとっておくということが横行していたと聞く。今回はどうだったのか、もし廃止/再編された課があったしたらそれは何なのか、ちょっと興味がある。
 
 とはいえ、朝鮮半島に平和が戻り北東アジア1課と2課が再び合併できるようになる日が来ることを、僕は正直に願っている。その時別のエリアで緊張が高まり、当該地域担当課を分割しなくてはいけないということがないようにも。
 
<初出:2018.7>