Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

党首選挙の明暗

 

 「安倍1強打破、アベ政治を許さない」などと叫んでアベ共狩りを模索しても、民進・希望・立民の統一会派結成も共産党が呼びかける野党共闘も思うに任せないようでは、政権交代など全く不可能だ。結局先週の「時事放談」で藤井元大臣が言っていたように「自民党総裁のクビを取るのは、自民党のNo.2」ということになる。9月の自民党総裁選に向けては、今のところは安倍続投の目が有力。ご自身も、オリンピックも憲法改正もやるぞとの意気ごみである。

 せめて石破元大臣や野田総務相が盛り上げてくれ、首相の足元を脅かしてくれればとは思う。まあ、それでも全うな党首選挙は出来るだろうからそれはそれでOK。一方、かつて55年体制として自民党とタメをはった社民党(当時は社会党)の凋落はひどい。なんと党首選挙への立候補者がいないというのだから。

http://news.livedoor.com/article/detail/14153464/

 推薦200人以上が必要などハードルが高いというが、そんなものは言い訳にはならない。もとはと言えば、福島党首がトップの座を投げ出して(人のいい)吉田現党首にそれを押し付けたのが始まり。人権派弁護士としていくら非現実的でもあるべき政治を説いて熱弁をふるい、そこそこの人気のある人だが実務能力には疑問符がつく。

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 すでに党は死んでいる状態で登板になったのは事実だが、有効な失地回復の手段はなにも打てなかった。苦しくなると党首の座を投げ捨てて、しかし比例代表の1位は譲らなかった。選挙区という選択肢がないなら、党首が比例代表で1位になるのは当たり前のこと。

 それをちゃっかり奪うのだから、どこまで厚顔なのだろうか。落選しても党首の責務を果たしてきた吉田氏も、とうとう我慢できなくなって立候補しないと表明したのだろう。すでに1回延期した党首選挙、26日にいたるも立候補者が出なければ、どうなるのかさっぱりわかない。党所属の議員である以上党首を狙うのは当然だと思うのですが、そういう人がいないようならさっさと解散してしまうべきでしょうね。
 
<初出:2018.1>