5年に一度の党大会が終わった中国、習主席を取り巻く新しいチャイナ・セブンが発表になった。首席を除く6人の中に有力な後継者が見当たらないことから、習主席の長期政権が濃厚になったと伝えられている。まさに「習一強時代」の到来である。
翻って日本、総選挙が終わり自民党が勝利したことで、「安倍一強」はゆるがないようだ。一方混乱の末立憲民主党以外は敗退した野党、いずれも党首の責任論が出てきた。選挙前はこぞって「安倍一強を許さない」といっていたのに、終わってみれば自分たちのリーダーをこき下ろす発言ばかり。
本来、今こそ「安倍一強」を打破する議論をすべきときなのに、敵を忘れて内紛状態にある。維新の会も議席を減らして、希望の党と組んだ松井代表の決断を巡ってぎくしゃくしている。引退したはずの橋下元代表も加わって、先行き不透明だ。共産党も、4割の議席を失った。惨敗といっていいのだが、志位書記局長の責任論が出ないのはさすがと言うべきか、何と言うべきか。
党をバラしてしまった民進党の前原代表に至っては、戦犯扱い。離党後は、これもイバラの道だろうが希望の党入りが噂されている。さてその希望の党だが、久し振りに樽床先生の顔を見ることができたのは、個人的には嬉しい。民主党が傾いた時の総務大臣で、多少縁もあり「やんちゃなお兄さん」という印象を持っている。何らかの形で、また政治の世界で活躍してほしいと思っている。
ここでも小池代表の責任論は活発で、今になっての繰り言をメディアに流している人もいる。
近い人の比例順位を上げたという批判もあるが、それって当たり前でしょう。文句があるなら小池代表がそう決めた時に言うべきで、今更言うのは政治家として女々しいですよ。
<初出:2017.11>