シンガポールから戻って間もなく、今度はワシントンDCへの出張である。もうユナイテッドはこりごりなので、青い日系航空会社にした。窓際のボックス席に収まって、羽田から出発。現地での会議の事さえ考えなければ、満足なシチュエーションである。今回は往復窓際席が取れていて、離着陸時の風景も楽しみである。
離陸して１時間あまり、昼食の注文をすることになった。最近この会社では、特別なワインを６種類リストアップしていて、そのフライトでは１～２種類（ふつうは赤白１種類づつ）用意している。そこで、まずどれを積んでいるかCAに聞くようにした。今回はよさそうなシャルドネがあったので、それを頼む。さて、それに合う食事は･･･。
僕は、普通なら「洋食」を頼む。「和食」は、メインディッシュと同時にご飯・漬物・味噌汁が出てきて、まだ飲みたいのに終わりのような気分にさせられるからだ。「洋食」なら、前菜の段階でパンが出てきてそれを（食欲の）調節弁にしながらメイン終了までお酒を楽しめる。
しかし今回は「和食」の方がスペシャル・メニュー。銀座「奥田」の和食が供されるというので、それを注文した。前菜の小鯛笹漬けやアオリイカも美味しかったが、感動したのはこれ。枝豆とトウモロコシの炊き込みご飯である。さすがは銀座「奥田」である。今度は地面に付いた方の店にも行ってみるか、とその時酒の勢いもあって思った。まあ酔いがさめれば、それはありえないことに気づきますがね。
＜初出：2017.7＞
