Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

NASSCOMがやってきた

 ICT産業界の活動に首を突っ込んでいると、いろいろな人たちがやってくる。先日はインドのICT産業界「NASSCOM」の人たちと会う機会があった。インドのICT産業の歴史は古い。かつてインドへのソフト発注で、日本人の1/5~1/10のコストで開発可能だった頃のことも紹介している。

 トランプ政権でどうなるか微妙だが、特に西海岸には大勢のインド人留学生がいて、そのポテンシャルの高さを見せ付けていた。何しろ「99×99」をそらんじることができる、算数の達人たちである。数学の能力は非常に高いはずだ。プログラミングは数学的素養と、英語をベースにしている関係でその種の言語学が掛け合わされると高い能力になる。インドでは民族とか部落固有の言語が一杯あって、英語でコミュニケーションする文化が根付いている。彼・彼女らは、天性のプログラマーなのだ。


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 さて日本側とインド側が向かい合って最初のプレゼンを交換し、これから自由な議論ということになる。よくある話で、国際的な学会の発表等でQ&Aになって難しいこととされるのが、

 ・最初に、日本人に質問させること。
 ・インド人の質問を打ち切らせること。

 なのだそうだ。今回もご他聞にもれずインド側から怒涛のように質問や意見が降ってきた。例えば日本の「Society5.0構想」にインドができることはないか、インドでも(スマートxxのような)プロジェクトはやっていて共通点はあるぞ、インドを製品・人材やサービス提供元とだけ考えないでパートナーと考えてくれ、という具合。

 今回いろいろな団体を廻るのだろう。主な参加者のプロフィールや会社紹介などを載せた小冊子まで用意していた。気合のほどが伺える。時間一杯話して、最後に集合写真まで撮って去っていった。いやあ、エネルギッシュですわ。
 
<初出:2017.3>