Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

多国籍軍集結中

 劇的な南北首脳会談以降、世界には安堵や緊張緩和歓迎の声が聞かれるようになったが、もちろん安心できるわけではない。往々にして緩んだすきに何かが起こるというのは、意図してかどうかは別にして歴史にはよくあったことだ。核放棄という結果が見えるまでは、「最大限の圧力」をかけるというトランプ大統領の姿勢は正しい。その言葉を立証するように、日本近海に各国の戦力がやってきている。


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 北朝鮮への禁輸を定めた国連決議に対して、他国の船から禁輸物資を洋上で受け取る「瀬取り」という手法を監視するための哨戒機が、オーストラリアやカナダからも沖縄等に配備されつつある。先月末には日本近海で英国海軍のフリゲート「サザーランド」が海上自衛隊「すずなみ」以下の艦艇と共同訓練を実施し、揚陸強襲艦「アルビオン」も北東アジア海域に向かっている。
 
 米国軍ももちろん増強を図っていて、最新のオペレーティングシステムにアップグレードしたイージス艦「ミリアス」をサンディエゴから横須賀に向かわせている。
 
 
 物理的には新鋭艦ではないが、ハードウェアよりソフトウェアのバージョンが新しい方が強力だという、コンピュータの世界と同じロジックが戦闘機器にも使えるようになったらしい。
 
 こういう配備には時間がかかるため、先月末の南北首脳会談のずっと前から企画されたものが今表に出てきているのだろう。駐韓大使に前太平洋軍司令官のハリス海軍大将を起用したこと含めて、戦時体制は固まりつつあるようです。 
 
<初出:2018.5>