デジャヴのような感覚だが、ファッション通販サイトを運営するZOZOTOWNの前澤社長が、プロ野球団を持ちたいとSNS上で名乗りを上げ、にわかに球団再編論が巻き起こっている。この記事にあるように、日本のプロ野球は、長くセントラル&パシフィックリーグ各6球団、計12球団で運営されてきたが、球団数が規定されているわけではない。
20世紀中は日本のスポーツの筆頭に君臨していたプロ野球だが、サッカーのJリーグ誕生、日本の野球選手のメジャーへの流出などもあって、21世紀になるとその地位が揺らいできた。関西が象徴的だが、全て私鉄が親会社(阪急・阪神・南海・近鉄)。球場への電車に乗ってもらうためのコンテンツとはいえ、選手の年俸高騰もあって球団経営は苦しく、統廃合は必至だった。
2004年、10球団1リーグへの再編を考えたオーナー会議と、球団購入を言い出した楽天(三木谷社長)とライブドア(堀江社長)がいて、すったもんだの末近鉄球団は消えて楽天球団が東北仙台に誕生した。あの時僕は日本の中だけで考えないで、韓国(現在1リーグ制10球団)と台湾(現在4球団)と組むことも検討すべきと思った。
この方式なら、すぐにも26球団制になりメジャーリーグに近い球団数になる。東海岸から西海岸まで6時間以上飛行機に乗る必要のあるメジャーに比べ、精々2時間強のフライトで移動できるから転戦の疲れも少ない。例えば各4~5球団で1リーグを構成することにして、韓国で2リーグ、台湾で1リーグ、日本で(エキスパンション球団も加えて)3リーグ作れば、北韓国・南韓国・台湾・東日本・中日本・西日本の6リーグでアジア選手権ができるというものだ。
今回は、(噂の出ている)ロッテや中日をZOZOTOWNが買収する程度の結末で終わらせたくはない。メディアの皆さんも含めて、活発なご議論をお願いします。
<初出:2018.8>