Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

コンテンツビジネスの行方

 売れっ子芸能人が特段の理由がわからないまま引退するケースが増えている、という記事があった。この手の話が昔はなかったわけではない。古い話で恐縮だが、山口百恵キャンディーズの引退で嘆いていた学友もいた。このようなケースは、大きなニュースになるくらい珍しいことだったのだ。

 
 
 約40年を経て何が変わったのかというと、この記事は「有名税が高くなりすぎた」からだと分析している。確かに売れっ子芸能人にはプライバシーはほとんどない。自由な時間も限られる。それでも元々芸能界で輝きたい(相応の収入を含めて)と思っていた人たちのはずである。やはり思ったより、名声を含むインカムと、プライバシーや時間を犠牲にするコストの比率が悪いのではないだろうか。
 
 僕は芸能界にはまるきり疎いので、それが芸能プロダクションの搾取のせいか?と問われてもさっぱりわからない。そういえば引退ではないが人気グループ「SMAP」の解散騒ぎもあったな、くらいのものである。

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 別の話になるが、知りあいの研究者と吞んでいて、彼の子息がミステリー作家になったという話を聞いた。それなりに売れているという。僕もミステリー好きなので「それはめでたい」と酒を注ぐと、そうでもないとの答え。村上ハルキくらいになれば別だが、作家商売は非常に不安定だという。固い研究職をしてきた父親は、子息が将来不安な職業に就いたことを憂えているのだろう。
 
 この2つの例を考え併せてみると、コンテンツ産業が変化しているように思う。インターネットの普及やその上のアプリの多様化で、コンテンツが特別なものでなくなりつつあるのかもしれない。ドラマをYou-Tubeで見る人が増えた今、いわゆる視聴率にどれほどの意味があるか、というのと同根の問題である。
 
 オズボーン准教授の「10年後になくなる職業」に、芸能人や小説家は入っていないと思うけれど、やはりコンテンツ産業も変革を迫られているように思う。
 
<初出:2017.4>