Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

紀尾井町の枝垂桜

 急に暖かくなって、咲き始めたソメイヨシノも一気に満開になってしまった。東京そのものが温暖化しているせいか、桜前線はいきなり関東に上陸してそこから内陸へと進んでゆく。このところ忙しくなってきて一日数カ所廻っているから、寒くなく雨も降らないのはありがたい。

 
 今日は千石から紀尾井町へ急いで移動しなくてはならなかった。先日は白山から赤坂に移動する経験もした。山手線内の中央線より上の半分は、最近になって縁ができただけであまり土地勘がない。品川・新宿・東京のトライアングル内の乗り換えであれば直観が働くのだが、北半分はそうはいかない。
 
 南北線本駒込駅駒込駅は出発地点から遠いので、やはり都営地下鉄千石駅から乗ることにする。降りるのは、四ツ谷駅南北線)、麹町駅有楽町線)、半蔵門駅半蔵門線)、永田町駅(各線)のどこにしようか?近く見えるのは麹町駅だが、都営線からの乗り換えが難しい。四ツ谷駅はかなり遠い。
 
 そこで神保町駅東京メトロ半蔵門線に乗り換え、半蔵門駅永田町駅で降りることにした。結局地図でみて近そうな永田町駅で降りたのだが、複雑な構造で出口を間違えてしまい遅刻してしまった。東京ガーデンテラスにある某社さんには申し訳ないことになってしまった。

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 僕は時間に正確なのがウリだったのに、とがっかりして会合を終え表に出てきた。見送ってくれたのは若いけれども立派に咲いた「枝垂桜」だった。紀尾井町のあたりは江戸城の戦闘正面にあたり、有力大名の屋敷があったところである。大手門は江戸城の北東にあって、これが戦闘正面と見られていたが、関西勢が江戸に攻め寄せるとしたら西が正面になるのは当たり前。今は半蔵門こそが戦闘正面だという説が有力だ。
 
 有力大名の屋敷というのは立派な造りだから、出丸のようにも使える。ここにいた有力な大名というのは紀州尾張・井伊家だったわけで、その頭文字をとったので「紀尾井町」になったというのが町の語源らしい。徳川時代の大名も、ここでサクラを見たのでしょうか?
 
<初出:2018.3>