Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

続・胡蝶蘭のその後

 当家はいくつか株主優待狙いの日本株を持っていて、そのうちの一つが「サカタのタネ」。わずか100株でも持っていると、優待ギフトが貰える。僕らは「マイクロ胡蝶蘭」を貰うことにしていて、昨年11月に送られてきたので3代目になった。冬の寒さから守ってやりさえすれば手間いらずで増えるので、以前からあった大型のものと併せてベランダの窓際は胡蝶蘭とアボカドの森になりつつある。

 
 NHK-TV「趣味の園芸」によれば、この種の蘭はもともと寄生植物であり樹の幹などに根を巻きつかせて大きくなるのだと言う。もちろん、そこそこの高温多湿は必要だ。以前小田原の駅前地下街で新装開店のお店の前に立派な胡蝶蘭が並んでいたのを見て、花が済んだ後はどうするのだろうかと考えてしまった。
 
 回収して仕立て直せば、来年も同じように立派な花をつけることは疑いがない。しかし新しい株はどんどん生産されてくるのだし、商業的な意味から言うと古いものは捨て、新しいものでお祝い用の大輪仕立てにする方がいいのだろう。ある程度の価格維持のためにも、古い株は廃棄されてしまうのではないかと危惧した。僕を含め高齢の会社員にとっては身につまされることでもある。

       f:id:nicky-akira:20190512104240p:plain

 ある日、このところ時々通うようになった千石駅周辺を歩いていた。篠突く雨の中、JR山手線巣鴨駅で降り南へ向かっていると花屋さんの前にこのような「御自由にお持ちください」との表示。どう見ても立派な胡蝶蘭の株である。このあたり、不思議なことに花屋/園芸店が多い。その前の歩道に捨てるように置かれていた10株ばかりの胡蝶蘭
 
 残念なことにここで貰っていくわけにはいかない仕事/荷物事情だったので、涙を呑んで見送った。今度こういう機会があれば是非貰ってきたいものだ。絶対咲きますよ。
 
<初出:2018.4>