Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

外国人墓地へ

 港町はどこでもそうなのだが、函館は特に異国情緒のある街だ。北の玄関口だったことから、ロシアの色が濃い。マトリョーシカなどロシアのお土産を売っている店も、函館山の麓にある。船見町には旧ロシア領事館の建物もあって、市の景観形成建造物として保存されている。


    f:id:nicky-akira:20190511211133p:plain

 市電の函館どつく前停が西の方面の終点だが、そこから長い坂を登っていくといくつかの寺院がある。高龍寺という大きな寺院の前からもう少し登り、海側に入ったところに外国人墓地があった。この先が路線バスの終点。しかし今回は赤レンガ倉庫で借りたレンタサイクルに乗って、ゆっくり登ってきた。普段自転車には乗らないので、良い筋肉トレーニングである。
 
 そのご褒美に、美しいビューが待っていた。ここからは、函館湾の入り口が見渡せる。洋上の石油備蓄と思われるタンカーが、数隻浮いているのが見える。来たのは午前中だが、夕陽がきれいな所だろうと思う。
 
 道の左(坂の上)側がロシア人墓地、右(坂の下)側が中国人墓地だった。いずれも日露、日中、太平洋戦争では敵国だった人たちだが、ずっと大切に維持された墓地のように見える。ガイドブックで「外国人墓地」とあったので、ロシア人のものだろうと思っていたのだが、中国人のものもあったとは・・・。世界中どこにでも出かけていく中国人、おそるべし。

    f:id:nicky-akira:20190511211212p:plain

 
 中国もロシアも、函館から見れば西の方向にある。母国の方にむいて眠れるように、この函館山西麓に墓地が作られたのかもしれません。とても景色のいいところですし。