Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

大物スパイ・・・の極限

 フリン元大統領補佐官が司法取引に応じ、どうも本当のことを言うらしい。ムラー特別検察官はどういう行動に出るのか、アメリカ社会は固唾を呑んで見守っている。国の内外に暴言をまき散らし、メディアや識者のヒンシュクを買いながらも、トランプ大統領は30~40%の固定的な支持層を失ってはいない。

 
 日本のような外国にはメディアや有識者の意見しか事実上伝わらないので良くわからないのだが、そういうエスタブリッシュメントに長い間虐げられてきたと感じる「庶民」は、熱烈にトランプ大統領を支持しているわけだ。彼らは国際関係がどうかとか、世界経済がどうかとかダボス会議で語られるようなことには興味はない。みずからの土地と仕事と生活が維持もしくは少しづつでも向上すればいいと思っている。
 

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 今はイスラエルの首都をテルアビブからエルサレムに移すことを、トランプ政権が認めた事が国際的な論点になっているが、彼らはこのような話には耳を傾けない。だからトランプ大統領にとっては、これは支持率を気にせず結論を出せる問題なのだ。しかしさしもの支持者たちも、この記事が本当だったとしたら支持をためらうかもしれない。
 
 
 確かにトランプ氏の経歴には、不明な点がある。何度か倒産し「不死鳥のように」蘇っている。この時資金援助をしたのが、その国だったとしたら・・・。政権のNo.2が敵性国のスパイだったという話は、時々ある。金正恩に粛清された叔父の張成沢には中国などのスパイという容疑がかけられたそうだし、ナチス党のNo.2であったルドルフ・ヘスのイギリス亡命もいろいろな憶測を生んだ。しかしこの記事は、アメリカ合衆国のNo.1が仮想敵国のスパイかもしれないと言っているのだ。
 
 しばらく前米軍の高官が「大統領の命令でも違法なら従わない」と発言して、物議を醸した。しかし上記のような背景があるならば、これは良識ある発言というべきだろう。願わくば、早期に真実が明らかになることを祈ります。
 
<初出:2017.12>