Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

国際会議のディナー

 国際会議もいろいろで、霞ヶ関主催のものは簡素なことが多い。僕などはそれに慣れてしまっているし、生来が田舎者で「社交界」とは縁遠い生まれ育ちであるから別に違和感はない。逆に民間やその(国際)連合体が企画するものは豪奢だと思う。企業からの寄付がよほど集まるのだろうか?

 
 そういう豪奢な会議に縁が出来てきたのはこの数年、それまで自動車産業、家電等のエレクトロニクス産業、金融、電力等のテーマで話し合われてきたのだろうが、デジタル・イノベーションというものが加わってからである。今回の会合も、去年2度プレゼンテータを務めたのだが今年も東京大会でお話することになった。場所は帝国ホテルである。

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 昨年はほとんどQ&Aやコメントが無かったのだが、今年は僕の話に質問やコメントが続いた。英語のよく聞き取れないところがあって大汗をかいたが、とりあえず終了。あとはディナーを残すのみとなった。考えようによっては、ディナーも試練のひとつ。当然日本人同士で丸テーブルを囲むわけではないので、当たった席で料理のうまいまずいが決まりかねない。
 
 今回右側は台湾の女性、左側は中国の女性だった。中国の人は、この会議の中国代表のような偉い人で、さらに左手の日本の財界の大御所とすっかり話し込んでいる。自然と(少し若い)台湾の女性と話すことが多くなった。3月に家内と台北に旅行した時の話をして、ホテルの近くに彼女のオフィスがあることがわかり結構盛り上がった。問題は英語ではなく漢字の読みが違う事、××駅と言っても聞いても分からず筆談する羽目に。

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 メニューの方は、ロブスターのサラダが前菜。散らしたソースの斑点が美しい。もちろんロブスターの歯ごたえは満点。続いて白身魚のフライが来て、牛のヒレステーキ、さて終わったかなと思っていたら。〆の握りずしが出てきた。中国の人、台湾の人は驚いた様子はないが、同じテーブルの対面に座っていたベトナムの人は物珍しそうに見て、しばらくしたら急いで食べた。美味しかったようである。
 
 場内ではいろいろな和風の出し物が演じられ、外国人の女性(各国委員の奥さんなど)がキモノで登場、雰囲気を盛り上げていた。滅多に行けない場とは思うのだが、慣れていない者にとっては肩の凝る会議である。ある程度話の通じた台湾の人に感謝です。
 
<初出:2018.4>