これまで３度、ベルギーに仕事で出かけている。偶然だがそのうち２度はクリスマス・シーズンだった。有名な観光地「グランプラス」は大きな広場だが、そこに厩のセットができていてマリアが生まれたばかりのイエスを抱いているところを、観光客が盛んに写真を撮っていた。
このシーズンのブリュッセルは寒い。到着した次の朝、マイナス６度の空気に震え上がった。陽も短い。９時近く前まで暗いし、16時過ぎには暗くなる。そんな時期の楽しみといえば、やはりクリスマス。アメリカ人の知り合いなどは、12月に入るや「休暇」と称して音信不通になってしまう。彼は裕福なので、温かいどこか（ハワイ？フロリダ？）に家族と出掛けているのだろう。
そんな贅沢ができないか、仕事で都市に留まらなくてはいけない人にとっては、街中の飾りつけや屋台が楽しみである。画像は、サブロン広場のクリスマスツリー。それほど、ド派手な飾りつけではない。歩いてゆくと路地にも小さなデコレーションが一杯ある。中にはパンやお菓子を飾り付けたものもある。
陽が落ちてくると、屋台に灯がともる。さすがにビールの国といえど、外で飲むならホットワインである。おそらく安いワイン（赤ですよね）を温めて、砂糖など入れて売っている。ポートワインのようなものかもしれない。
飲食店にはみなテラス席があるが、さすがに陽が落ちるとテラス席は寒い。中にはビニール様のもので囲い込んでいる店もある。日本の屋台とにたようなものだね。
クレジットカードのポイントが貯まっていたので、ボルドーワイン５本セットをもらいました。これが僕たちのクリスマスです。少し志が低いですかね。
＜初出：2016.8＞
