Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

ユリウス・マンイル

 ウィーン空港に着いたのは、現地時間午後7時前。日の短いこの時期、とっぷりと暮れていたけれど慣れた空港バスを使って旧市街の端、モルゲンプラッツまではノンストップで20分ばかり。定宿「マイプレイス」に近いところに今回のホテルはとってある。小雨の中、チェックインしたのが午後8時に近い頃だった。

 

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 その夜はすぐに寝て、翌朝少し時間があるから買い物に出かけた。最初に買いたいものは、お土産。ホテルから徒歩5分くらいのところに、「ユリウス・マインル」という高級食材店がある。シュテファン大聖堂方面からは幅広い目抜き通り「グラーベン通り」を西に向かって歩いてくれば、その突き当りにあるから分かりやすい。
 
 最後にウィーンに滞在したのは2015年の秋、もう3年経ってしまった。オーストリア航空の直行便が無くなってしまって足が遠のいたが、来年には青い日系航空会社が直行便を飛ばしてくれると聞いている。ウィーン旅行が復活しそうだから、今回はその下見も兼ねている。
 
 3年前に買って、家内がいいと言っていたカボチャの種のオイルを探すのが最初のミッション。この店で買ったのを覚えていたから、真っ直ぐここにきた。ウィーンのお店は朝が早い。スーパーマーケットは朝7時(まだ暗い)から開いているし、遅い方のメルクールという食材店でも8時半には開く。ユリウスも開店は8時だった。
 
 ユリウスのシンボルは、トルコ人の少年。地上階の階段脇に、トルココーヒーをすする少年の木像がある。売りの一つはコーヒーで、僕はコーヒーは良く分からないのだが、入り口わきにはカフェもありコーヒー豆の品揃えも多い。チョコレートやビスケット、お菓子の類も豊富だ。地上階の奥には野菜コーナーもある。1階上に上ると、ワイン、肉、パスタ、チーズ、米などと並んで調味料のコーナーがある。

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 首尾よくパンプキンシードオイルを見つけて、カゴに入れた。小さなテーブルがあるのは、ここでイートインができるから。前回来た時に、立派な紳士が立ったまま何かのつまみを脇に、白ワインを味わっていたことを思い出す。ここの消費税には軽減税率はあるのだろうかと、余計なことを考えてしまった。
 
 あと2つばかりお菓子を買って、地上階にキャッシャーでお金を払った。3品で約€15。雨の朝なのだが、混んでいない分ゆっくり「ユリウス・マインル」を見て回ることができてとても良かった。寒いけれど、ウィーンはやっぱりいいですね。
 
<初出:2018.12>