渋谷駅の改装が成ってしばらく経った。あまり使わない駅なので、あの複雑な乗り換えに慣れることもない。できるだけ避けるようにしているのも確かだ。渋谷駅ほどではないが、複雑な構造で迷わされるのが大手町の駅。東京メトロの東西線・丸ノ内線・半蔵門線・千代田線が乗り入れている上、都営地下鉄の三田線が入り、新幹線を含むＪＲ東京駅もつながっている。丸ノ内線に至っては、東京駅と大手町駅の両方がエリア内にある。
ここは僕にとっては仕事上避けられない場所で、今日も丸の内から経団連会館に行くのに、この地下街を通ることになった。通常は地上を歩くのだが、暑かったり、寒かったり、雨がひどかったりすると、どうしても地下街に頼りたくなる。
大手町エリアの再開発も終盤に至り地下街に影響する工事もほとんど無くなってきたから、多少は歩きやすくなった。東京駅丸の内北口から経団連会館に向かう途中に、「めとろ庵」という立ち食い蕎麦店がある。東京メトロの「駅そば」店らしい。
季節は冬に向かっていて、僕にとっては冷たいソバから温かいソバへの切り替え時期にあたる。上の画像は、冷やしかき揚げそば（450円）。大根おろしも入って、きざみネギとわさびでさっぱり食べられる。かき揚げはタマネギ、ニンジン等が入っていてかなり分厚い。
ここのソバも固めにゆでてあって、僕好み。ツユは少し辛めに感じた。さて、涼しくなってきて今度は暖かいソバ。下の画像は、かき揚げそば（400円）。この日のかき揚げには、何か青いものが目立つ。加える薬味は、きざみネギと七味とうがらし。
やはりゆで加減は固め、冷やしと違ってかき揚げをツユにたっぷりひたして食べるのが美味しい。ツユが揚げ油で甘くなってくる味覚の変化が楽しめるわけだ。値段も味も特段変わったところはないが、大手町地下街の改装で綺麗になった。これからも時々、季節にかかわらずお世話になることでしょう。
＜初出：2017.10＞
