Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

二大政党制への道(後編)

 自民党には伝統的に、(例えば)改憲に積極的な人たちから、消極的な人たちまで幅広い政策がある。現在の安倍総理は積極的だし、ポスト安倍と噂される岸田政調会長や石破元幹事長は消極的だと伝えられる。この幅広さが自民党の底力のゆえではあるが、あいまいで決められない/決めるのに時間がかかると批判される原因にもなっている。

 
 何らかのタイミングで何らかの対立軸で自民党を割り、現実的な政権運営の経験のある2大政党に持っていくことが、恐らく唯一の2大政党確立の道だと思う。ただその時点で、非現実的な主張にこだわった人たちは居てもらったら困る。それが「ガラパゴス左派の排除」という言葉につながったのではないかと、僕は思っている。
 

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 希望の党小池代表は、有力な仲間を持たなかった。民進党自民党から少数の議員を加えての旗揚げだったが、彼らとて小池代表の意図を十分汲んでいたかどうか怪しい。民進党からやってきた議員たちだって、大きな戦略より目の前の当選が目当てだし、ある意味それはやむを得ない。
 
 民進党も加えてある程度の数をそろえれば、自民党の一部(現時点では改憲に消極的な一部)も加えて、2大政党の基盤を作ることができるかもしれない。勝手に想像した小池代表とその背後にいる人たちの意図だが、もしそうだったとしても選挙の結果はそれを許さなかった。
 
 結果として、安倍一強は続きます。習一強よりは、透明性のある政権ですけどね。
 
<初出:2017.11>