Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

スミソニアンを歩く

 会議の合間にちょっと時間が出来たので、ナショナルモール周辺を歩いてみた。天候は相変わらず不安定だが、陽が差してくるとちょっと暑い。広大な緑地の中を、ジョギングする人、散歩する人、フリスビーなどで遊ぶ子供たちが自由に行きかっている。そういえば長い夏休みだよなと思いつつ、スミソニアン関連施設の周りを歩いた。

 

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 スミソニアン協会の持つ博物館等の施設は、海外のものを含めて19あるという。協会本部のあるワシントンDC周辺にはその半数が集まっている。一番有名なものは月の石や原爆投下で知られる「エノラ・ゲイ号」などを展示している航空宇宙博物館だが他にも、国立アメリカ博物館や国立アメリカ・インディアン博物館などがこの付近にある。
 
 夏休みということもあって、航空宇宙博物館の前には長蛇の列。今回の短い自由時間では、とても見学はできないとあきらめた。乗り降り自由の観光バス「Hop-on, Hop-off」もやってくるし、セグウェイで観光ツアーをする団体もいる。DCの観光の目玉のようなところである。
 
 クルマを岩が押しつぶしている妙な展示もあるし、古式ゆかしいロマネスク/ゴシック様式の建物もある。これは、スミソニアン協会本部兼インフォメーションセンター。美しい庭園が魅力的だ。スミソニアン協会はイギリス人の科学者ジェームズ・スミソンの遺産を委託されて運営されている。新大陸の科学技術振興にとのスミソンの思いで設立されたのだろう。

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 前回モールの西半分を歩いたのだが、暑くて全部を見ていない。今回スミソニアン周辺を歩いてみて、首都としてのDCは実に贅沢な空間の使い方をしていると感心した。会議場に戻る途中、左手にはワシントン記念塔、右手には議会(キャピトル・ヒル)が見えています。さあ、続きの会合に精を出すことにしましょうか。
 
<初出:2018.8>