仕事が終わって日本に帰る日、チェックアウトの時には小雨が降っていた。それでも、あまり傘をさしている人はいない。昔ドイツで仕事をしていた時、合弁相手のドイツ人がかなりの距離を自転車で通っており、「雨が降ったらどうするんだ？」と聞いた。答えは、「ちょっと速くなるだけだ」とのこと。よほどの雨でないと、傘やカッパは使わないようだ。
帰路も空港直行バスを使う。リヨン駅前のこのバス停、上りも下りも同じバス停である。２日前降りたその場所で待っていると、２台続けてモンパルナス駅行きがやってきた。運航ダイヤがいい加減なのか、最初の１台で乗り切れなかったから増発したのか（確かに１台目は一杯乗ってた）わからない。後者としたなら、融通の利くバスだと思う。
結局１５分ほど待ち往路と同じく50分ほど乗って、ド＝ゴール空港のターミナル２Ｅに着いた。ここはエールフランスのターミナルだが、日本航空もここで発着する。イミグレーションはすぐ通れたが、保安検査場は長蛇の列。みんなイライラしているようだったが、時々関西弁とハングルが聞こえてくる。どうも関空と仁川行きの便の出発が迫っているようだ。
さて保安検査場を抜けて、ラウンジはどうなっているんだろうと探してみた。航空券にはラウンジの表記はない。出発便の大半がエールフランス、エールフランスのラウンジはあったが･･･おや、日本航空のロゴも書いてある。日本航空はアライアンス「ワンワールド」に所属、エールフランスは「スカイチーム」であるが、羽田・ド＝ゴールでは相互利用協定を結んでいるらしい。そういえば昨年、エールフランスのチケットで羽田のサクララウンジに入れた。
免税店でちょっとしたお土産を買い、ラウンジに入った。昨年のトリノからの帰路に使ったものとは違ったが、広くて個々のシートもゆったりしている。これならコニシキのようなアメリカ人でも･･･さすがに無理か。まあ小柄な僕なら、シートにすっぽりはいってしまう。
＜初出：2018.3＞
