Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

0011ナポレオン・ソロ

 俳優のロバート・ヴォーンが亡くなったとの報道があった。子供のころ、TVドラマ「0011ナポレオン・ソロ」をよく見ていた。主役のソロ役で、ちょっと気障なエリートスパイを演じていたのが彼。おそらくは007ジェームス・ボンドに対抗して(パクって?)作られたシリーズだろう。ちょっとしたスパイブームで、ロバート・ワグナー主演の「スパイのライセンス」というもの同時期にTV放映されている。

 
 スパイ組織UNCLEはニューヨークにあって、ソロもアメリカ人。ただ相棒のイリヤ・クリヤキンはロシア人だ。米ソのスパイがタッグを組んで立ち向かう相手は国際犯罪組織「スラッシュ」。これも、007の「スメルシュ」に近い。007の亜流かもしれないが、007は映画館に行かないとみることができない。TVはタダなので、こちらの方が馴染みがある。

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 0011ものの映画やミステリー本があることを知ったのは、高校生になってから。シリーズの中で評価の高い、デイビッド・マクダニエルが書いた"The Dagger Affair" (邦題:人類抹殺計画)だけは読んだことがある。イアン・フレミングの007もの(原作)と比べても、遜色なく面白く読めた。
 
 ロバート・ヴォーンは、その他多くの映画に出演。印象に残っているのは「荒野の7人」。官憲に追われている早打ちガンマンの役で、鮮やかに山賊一味を撃ち殺すが正々堂々出て行って撃たれてしまった。スティーブ・マックイーンがやっていたように、普通身を隠すよね。
 
 もうひとつ「タワーリング・インフェルノ」。燃える高層ビルの屋上に取り残された、上院議員の役だった。確か、ワイヤーで窓から救出される途中、墜死してしまった。その他、小松左京原作「復活の日」にも上院議員の役で出ていたと記憶している。「偉い人」が絵になる俳優だった。
 
 懐かしい俳優さんがまたひとり亡くなった思うと寂しいが、相棒イリヤ・クリヤキン役の俳優デヴィッド・マッカラムは全米No.1人気ドラマと言われる「NCIS」のレギュラーメンバー。フライトのビデオプログラムで、時々お目にかかることができる。
 
<初出:2016.11>