徳島には二車線の高速道路は作れない、しかし必要だということで一車線という妥協が生まれたのだろう。元道路局長・技監だった人に聞くと、こういう一車線高速(モドキ)道路はほかにも何箇所かあるそうだ。
橋本行革で省庁再編が起き、国土庁がなくなってしまった。これを憂える人は関係者に多い。もっぱら悪役として語られるのが、橋本総理の秘書官だった現在民進党の江田憲司議員。当時の通産省で、建設省に楯突いた張本人とされている。
中央にいると、地方にほとんどクルマの通らない道路作ってどうすると思う。クルマよりクマの方が多いと言って、道路族の議員と口論になった大臣もいる。しかし地方にとっては、隣まできた高速道路(や新幹線)が、自分のところまで来ないというのは残念な思いだ。なんとかしてくれそうな議員先生に、投票しようという気にもなるだろう。
もちろんムダ使いは困るし、少子化・縮小均衡の日本にこれ以上の投資ができるかとの議論もある。一方、地方の疲弊を何とかしたいというのもわかる。答えのない話かもしれませんが、もう一度道路のことを真剣に考えるのもいいでしょう。
<初出:2017.8>