フランクフルト旧市街の目抜き通りと言えば「ツアィル通り」。旧市街の北エリアで、東西に伸びている。地下鉄(Sバーンも入っている)Hauptwach駅から始まる遊歩道は、買い物・観光客であふれている。大道芸人も多く、音楽のパフォーマンスをしたり巨大シャボン玉を流したりしているが、物乞いも少なくない。中央駅周辺でもよく見かける、ちょっと服装や顔つきの違う人たちで、いわゆるロマ(ジプシー)なのだろうか。
風船を頭上にいっぱい掲げて売り歩いている風情は、かつてホーチミン市で見たものと変わらない。そんな中、珍しい屋台(?)があった。傘をさし、腰に重そうな器材を巻き付け、ビニール袋を脇に吊るしている。
これなんだっけと近寄ってみると、フランクフルト名物(?)のソーセージを焼いてパンにはさんでいる。要するにホットドッグ。ケチャップもマスタードも、好みに応じてかけてくれるようだ。お値段は、€2~2.5とお手頃といえるだろうか。
それにしても、熱いだろうにソーセージを腹の前で焼きながら、重い器具を抱えてなかなかの重労働だろうと思う。あるとき、緑の傘のおじさんが、器具を降ろして休んでいるところを見た。さもありなん。今度ここを通った時は、頼んでみましょうかね。レインボーのおじさん・・・。
<初出:2017.8>