Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

フランクフルトの移動販売

 フランクフルト旧市街の目抜き通りと言えば「ツアィル通り」。旧市街の北エリアで、東西に伸びている。地下鉄(Sバーンも入っている)Hauptwach駅から始まる遊歩道は、買い物・観光客であふれている。大道芸人も多く、音楽のパフォーマンスをしたり巨大シャボン玉を流したりしているが、物乞いも少なくない。中央駅周辺でもよく見かける、ちょっと服装や顔つきの違う人たちで、いわゆるロマ(ジプシー)なのだろうか。

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 風船を頭上にいっぱい掲げて売り歩いている風情は、かつてホーチミン市で見たものと変わらない。そんな中、珍しい屋台(?)があった。傘をさし、腰に重そうな器材を巻き付け、ビニール袋を脇に吊るしている。
 
 これなんだっけと近寄ってみると、フランクフルト名物(?)のソーセージを焼いてパンにはさんでいる。要するにホットドッグ。ケチャップもマスタードも、好みに応じてかけてくれるようだ。お値段は、€2~2.5とお手頃といえるだろうか。
 
 このエリアには気付いただけで3名の移動販売員がいて、緑・赤・レインボーの傘で識別できる。赤のは「ハラル」が売り物で、結構繁盛していた。画像はやや怪しいレインボウカラーのお兄さん。LGBTに寛容な土地柄のようで、このてのカラーはよくお目にかかる。肝心の商品はというと、ビーフ・ソーセージが売りのようだ。これは、どの移動販売委員も同じ。見ていると、ハラルが売りの赤の販売員にお客が列をなしている。この売り子、トークがうまいように(ドイツ語は理解できないが)思う。
 
 それにしても、熱いだろうにソーセージを腹の前で焼きながら、重い器具を抱えてなかなかの重労働だろうと思う。あるとき、緑の傘のおじさんが、器具を降ろして休んでいるところを見た。さもありなん。今度ここを通った時は、頼んでみましょうかね。レインボーのおじさん・・・。
 
<初出:2017.8>