Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

虹の島ハワイ

 日本はとても寒いし、アメリカでも先ごろニューヨークを大寒波が襲っている。そんな中でホノルルの気候は温暖で安定している。到着した朝弱い霧雨が降ったが、今回の滞在ではずっと最高28度、最低22度、室内はエアコンを切っていても24度くらいだった。

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 地球で一番広いのが太平洋、ハルゼー提督は「太平洋に比べれば、大西洋などプールにすぎない」と言っている。北太平洋の中央にハワイ諸島はあり、他に大きな島はない。列島は火山島で、巨大なクレーターや峻険な山々もある。沖縄本島より小さなオアフ島だが、1,200m級の山脈が走っている。
 
 日本アルプスと同じ理屈で、オアフ島の北東から吹く風は山脈に当って上昇気流となり急に冷やされて雨雲になる。そこで大量の雨を降らせて乾いた風になってホノルルに降りてくる。
 
 したがって多雨な島でありながら、島の南東に位置するホノルル(含むワイキキ)は年中カラッとした気候に恵まれる。小さな島で、多雨と日照が重なるので虹が発生しやすい。ハワイ諸島は「虹の島」と呼ぶ人もいて、ハワイ州の自動車のナンバープレートには虹がデザインされている。
 
 今回の滞在では、少し山に近いマノア渓谷の入り口まで行ってみた。それ自体が巨大なバスセンターでもあるアラモアナセンターで、6番のバスに乗り換えてホノルルの北東へ向かう。マノア渓谷そのものへは5番のバスがいいのだが、マノアのファーマーズマーケットに寄るにはこちらの方が便利。バスは広大なハワイ大学の敷地を抜け30分くらいで落ち着いた住宅地に着いた。
 
 標高はさほどでもないが、両側の山並みが迫っている間の平地に1本の道路が通りスーパーマーケットやドラッグストアが集まっていた。基幹道路は片側1車線、バス停の看板は電柱に張り付けられている。ここでも、時々弱いシャワーが降った。ワイキキとは違った、素朴な「虹の国」がここにありました。
 
<初出:2018.1>